解析者: John Anthony Banes   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。

  詳細

ファイルサイズ 607,232 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年11月5日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下の方法でコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\remcos\logs.dat ← component file

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\remcos

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • Remcos_Mutex_Inj

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Remcos-{Random}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Remcos-{Random}
exepath = {hex values}

HKEY_CURRENT_USER\Software\Remcos-{Random}
licence = {hex values}

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Perform ping
  • Enumerate drives
  • List all files
  • Open file/s
  • Get file/s from affected computer
  • Upload file/s to affected computer
  • Delete file/s from affected computer
  • Rename file/s from affected computer
  • Create new directory
  • Search a file from affected computer
  • Download file from url
  • Download file from local
  • Enumerate process
  • Terminate process
  • Maximize/Minimize application
  • Switch application
  • Terminate application
  • Open cmd
  • Open webpage
  • Open screen capture
  • Open keylogger
  • Set affected computer to send logs automatically
  • Deletes cookies and stored browser logins
  • Get screenshot
  • Capture image from camera if available
  • Capture voice from mic if available
  • Acquire user password
  • Display a messagebox to affected computer
  • Sends keyboard input
  • Sends mouse click
  • Shutdown affected Computer
  • Copy clipboard data
  • Set clipboard data
  • Clear clipboard data
  • Manipulate registry entries

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.99.181:2404

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.624.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年11月12日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.625.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年11月13日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • Remcos-{Random}

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Application Data%\remcos

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Win32.REMCOS.TICOGCC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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