Backdoor.PS1.EMPOW.A
PowerShell/RiskWare.Empire.A application (NOD32)
Windows
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- net share ADMIN$ /delete
- net share C$ /delete
- sc.exe config wuauserv start= disabled
感染活動
マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- Download a file
- Set malware working time and date
- Execute shell commands
- Execute powershell commands
- Sleep
- Get System information
- User domain
- User name
- Machine name
- IP address
- Operating system
- Log Keystrokes
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.194.103:8080/admin/get.php
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.194.103:8080/news.php
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.194.103:8080/login/process.php
ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。
ルートキット機能
マルウェアは、ルートキット機能を備えていません
その他
マルウェアは、脆弱性を利用した感染活動を行いません。
<補足>
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- キー入力操作情報の記録
- ファイルのダウンロード
- マルウェアの実行日時の設定
- Shellコマンドの実行
- Powershellコマンドの実行
- スリープ
- システム情報の取得
- ユーザドメイン
- ユーザ名
- コンピュータ名
- IPアドレス
- オペレーティングシステム(OS)
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
「Backdoor.PS1.EMPOW.A」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.PS1.EMPOW.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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