更新者 : Patrick Angelo Roderno

 別名:

Backdoor:MSIL/Bladabindi.B (MICROSOFT); MSIL/Bladabindi.BC trojan (ESET-NOD32); Generic.MSIL.Bladabindi.EB87D936 (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    バックドア型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、不正リモートユーザからリモートで受信する特定のコマンドを実行します。これにより、感染コンピュータおよび同コンピュータ上の情報は危険にさらされることとなります。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 24,064 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年8月5日
ペイロード システムのレジストリの変更, URLまたはIPアドレスに接続, 情報収集, キー入力操作情報の記録

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下として自身のコピーを作成し、実行します。

  • %User Temp%\server.exe

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • netsh firewall add allowedprogram "%User Temp%\server.exe" "server.exe" ENABLE

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b = "%User Temp%\server.exe .."

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b = "%User Temp%\server.exe .."

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER
di = "!"

HKEY_CURRENT_USER\Environment
SEE_MASK_NOZONECHECKS = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b
[kl] = ""

バックドア活動

マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Send results of keylogging activity
  • Add registry value to HKEY_CURRENT_USER\Software\f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b
  • Read specific registry value in HKEY_CURRENT_USER\Software\f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b
  • Delete a registry value in HKEY_CURRENT_USER\Software\f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b
  • Download and execute a file
  • Download file from a remote server and execute it, then proceed to delete registry keys, files, firewall rules related to the malware
  • Take screenshot of victim's machine
  • Install new plugin
  • Execute new plugin
  • Delete the files, registry keys, firewall rule related to the malware
  • Terminate itself
  • Restart itself

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.31.247:5552

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Machine Name
  • User name
  • Date of Infection
  • Operating System
  • OS Service Pack
  • CPU Architecture
  • Capture Driver description
  • Name of active window
  • Volume Serial Number of System Drive

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.278.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年8月5日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.279.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年8月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

「Backdoor.MSIL.BLADABINDI.IND」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b = %User Temp%\server.exe ..
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b = %User Temp%\server.exe ..
  • In HKEY_CURRENT_USER
    • di = !
  • In HKEY_CURRENT_USER\Environment
    • SEE_MASK_NOZONECHECKS = 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b
    • [kl] =

手順 6

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • f4bb179d9eeb8fb6ddc056ccabc9f45b

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.MSIL.BLADABINDI.IND」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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