Backdoor.Linux.BASHLITE.AMF
Linux/Gafgyt.rhapr (ANTIVIR); ELF/Gafgyt.BV!tr (FORTINET)
Linux
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、IoTデバイスを狙うマルウェア「Bashlite」の更新された亜種です。Bashliteは、「分散型サービス拒否(distributed denial-of-service、DDoS)攻撃」のためにIoTデバイスを感染させてボットネットを構築するマルウェアです。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- PINGING - checks connection with the C&C
- ECHOSCAN – telnet scanner
- OELINUX123 – similar to ECHOSCAN, but targets embedded systems
- CFBYPASS – bypasses CloudFlare Protection
- BRICKER – downloads and executes bricker
- MINER - downloads and executes miner
- PKILL - kills a specified process
- GRENADE – launches all DDOS module
- JUNK - send randomly generated strings
- UDP - send UDP packets
- ACK - send ACK packets
- VSE - send spoofed queries and/or connection attempts
- TCP - send TCP packets
- OVH - flood OVH an anti-DDoS web service
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正リモートユーザからのコマンドを送受信します。
- {BLOCKED}.{BLOCKED}.25.213:3437
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- 以下の認証情報を利用し、他のコンピュータへのログインを試行します。
- ユーザ名:
- root
- admin
- パスワード:
- root
- admin
- admin123
- huigu309
- xc3511
- vizxv
- システムアーキテクチャに応じて、ダウンローダバイナリを作成します。
作成されたバイナリは、以下のURLにアクセスしてペイロードをダウンロードします。- {BLOCKED}.{BLOCKED}.185.250/hakai.{アーキテクチャ}
{アーキテクチャ}には以下のいずれかが該当します。- arm
- arm7
- m68k
- mips
- mpsl
- ppc
- sh4
- spc
- x86
- x86_64
作成されたバイナリは、ダウンロードしたファイルを以下のファイル名で保存します。 - {BLOCKED}.{BLOCKED}.185.250/hakai.{アーキテクチャ}
- hakai
- ユーザ名:
<補足>
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- PINGING - コマンド&コントロール(C&C)サーバとの接続を確認
- ECHOSCAN – telnetスキャナ
- OELINUX123 – ECHOSCANと同様だが、こちらは組み込みシステムを攻撃対象とする
- CFBYPASS – CloudFareの保護を回避
- BRICKER – brickerをダウンロードして実行
- MINER - minerをダウンロードして実行
- PKILL - 特定のプロセスを終了
- GRENADE – すべてのDDOSモジュールを起動
- JUNK - ランダムに生成した文字列を送信
- UDP - UDPパケットを送信
- ACK - ACKパケットを送信
- VSE - なりすましクエリや接続試行を送信
- TCP - TCPパケットを送信
- OVH - DDoS攻撃対策Webサービスへの大量アクセスやデータ送付を実行
対応方法
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Backdoor.Linux.BASHLITE.AMF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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