Backdoor.Java.ADWIND.THBABAI
Java:Malware-gen [Trj](Avast); Trojan.Maljava(Norton)
Windows
マルウェアタイプ:
バックドア型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\_.0{Random Numbers}.class
- %User Temp%\hsperfdata_{username}\{process ID} -> contains details of the malware
- %ProgramData%\Oracle\Java\.oracle_jre_usage\17dfc292991c7c81.timestamp -> time usage of oracle
- %User Temp%\Retrive{random numbers}.vbs -> script to detect installed AV security and Firewall products (deleted after execution)
- %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt -> contains UUID
- %System%\test.txt -> used to check for admin rights
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %User Profile%\{Random Characters}\{11 Random Characters}.{6 Random Characters}
(註:%User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- xcopy "%Program Files%\Java\jre{version}" "%Application Data%\Oracle\" /e -> copy files and directory trees of Java Installation folder to %Application Data%\Oracle folder
- attrib +h "%User Profile%\{random characters}\*.*" -> set attribute of all files under the folder to hidden
- attrib +h "%User Profile%\{random characters}" -> set attribute of folder to hidden
(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)
マルウェアは、以下のフォルダを作成します。
- %Application Data%\Oracle
- %User Profile%\fUTkALeaTxM
- %User Profile%\{Random Characters}
(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{11 Random Characters} = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\{Random Characters}\{11 Random Characters}.{6 Random Characters}"
バックドア活動
マルウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。
- copy arbitrary files
- read arbitrary files
- run arbitrary files
- run arbitrary jar files
- run arbitrary shell commands
- sleep command
- queries arbitrary registry entries
- change the owner and permissions of the user folder for unix related OS
- creation of vbs script
- execute created scripts
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。
- {BLOCKED}g.{BLOCKED}r.me:3011
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- {11 Random Characters} = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\{Random Characters}\{11 Random Characters}.{6 Random Characters}"
- {11 Random Characters} = "%Application Data%\Oracle\bin\javaw.exe" -jar "%User Profile%\{Random Characters}\{11 Random Characters}.{6 Random Characters}"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\_.0{Random Numbers}.class
- %User Temp%\hsperfdata_{username}\{process ID}
- %ProgramData%\Oracle\Java\.oracle_jre_usage\17dfc292991c7c81.timestamp
- %User Temp%\Retrive{random numbers}.vbs
- %User Profile%\fUTkALeaTxM\ID.txt
- %System%\test.txt
- %User Profile%\{Random Characters}\{11 Random Characters}.{6 Random Characters}
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Backdoor.Java.ADWIND.THBABAI」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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