解析者: Rika Joi Gregorio   

 別名:

a variant of Win32/ELEX.Q application(Eset)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    アドウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 902,264 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年3月12日

侵入方法

アドウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

アドウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Application Data%\iSafe\preference.ini
  • %Application Data%\iSafe\log\bugreport.zip
  • %Application Data%\iSafe\log\install.log
  • %Application Data%\iSafe\log\iSafeTray.log
  • %Application Data%\iSafe\log\uninstall.log
  • %Application Data%\iSafe\log_bak\iSafeKrnlCall.LOG
  • %Application Data%\iSafe\log_bak\iSafeSvc2.LOG
  • %Program Files%\iSafe\iSafeKrnl.sys
  • %Program Files%\iSafe\skin2\image\new\{multiple files}.png
  • %Program Files%\iSafe\skin2\layout\new\{multiple files}.xml
  • %Program Files%\iSafe\skin2\layout\new\pop\{multiple files}.xml
  • %Program Files%\iSafe\tws\defs\base0000.dat
  • %Program Files%\iSafe\tws\defs\catalog.dat
  • %Program Files%\iSafe\tws\plugins\filavutd.dll
  • %Program Files%\iSafe\tws\plugins\virut.tmp
  • %Program Files%\iSafe\tws\quarantine\catalog.dat
  • %User Temp%\downloader_helper.ini

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

アドウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %User Temp%\dl_{random digits}.exe
  • %User Temp%\DL_00000000\dl.exe
  • %User Temp%\ISAFE_00000000\uninstall.exe

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

アドウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\Start Menu\Programs\YAC
  • %Application Data%\iSafe
  • %Application Data%\iSafe\log
  • %Application Data%\iSafe\log_bak
  • %Program Files%\iSafe
  • %Program Files%\iSafe\cfg
  • %Program Files%\iSafe\data
  • %Program Files%\iSafe\font
  • %Program Files%\iSafe\lang
  • %Program Files%\iSafe\log
  • %Program Files%\iSafe\skin2
  • %Program Files%\iSafe\skin2\image
  • %Program Files%\iSafe\skin2\image\new
  • %Program Files%\iSafe\skin2\layout
  • %Program Files%\iSafe\skin2\layout
  • %Program Files%\iSafe\skin2\layout\new
  • %Program Files%\iSafe\skin2\layout\new\pop
  • %Program Files%\iSafe\skin2\sytle
  • %Program Files%\iSafe\tws
  • %Program Files%\iSafe\tws\defs
  • %Program Files%\iSafe\tws\logs
  • %Program Files%\iSafe\tws\plugins
  • %Program Files%\iSafe\tws\quarantine
  • %Program Files%\iSafe\tws\task
  • %Program Files%\iSafe\tws\temp
  • %Program Files%\iSafe\tws\trace
  • %Program Files%\iSafe\tws\x64
  • %Program Files%\iSafe\user

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %Program Files%フォルダは、Windows 2000、Server 2003、XP (32ビット)、通常 Vista (32ビット) および 7 (32ビット) の場合、通常 "C:\Program Files"、Windows XP (64ビット)、Vista (64ビット) および 7 (64ビット) の場合、通常 "C:\Program Files (x86)" です。)

自動実行方法

アドウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\iSafeNetFilter
DisplayName = "iSafeNetFilter"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\iSafeNetFilter
ImagePath = "%Program Files%\iSafe\iSafeNetFilter.sys"

アドウェアは、作成されたコンポーネントをシステムサービスとして登録し、Windows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\iSafeNetFilter

他のシステム変更

アドウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
MenuOrder\Start Menu2\Programs\
YAC

アドウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Control\Session Manager
PendingFileRenameOperations = "{hex values}"

その他

アドウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://www.{BLOCKED}c.mx/{BLOCKED}load/config/db.php?name={malware file name}
  • http://www.{BLOCKED}c.mx/{BLOCKED}nload/config/default.db
  • http://www.{BLOCKED}c.mx/en/{BLOCKED}ion.html?uid=411f3a52-26ed-4872-9a07-8c966acba234_b0b2d6e3_1395017691
  • http://www.{BLOCKED}.{BLOCKED}oud.com/v4/sof-easydl/VBOX_HARDDISK_VB316f4beb-ff70531b?action=dft.YAC.start
  • {BLOCKED}3.{BLOCKED}3.180.130:80/original/iSafe_setup.exe
  • http://www.{BLOCKED}m.{BLOCKED}65.com/ads/sendss?sid=yac&ptid=dft&hdid=VBOX_HARDDISK_VB316f4beb-ff70531b
  • http://www.{BLOCKED}c.mx/{BLOCKED}nload/config/default.db

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
SSAPI パターンバージョン: 1.493.00
SSAPI パターンリリース日: 2014年3月20日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

自身のアンインストールオプションを使用し、「ADW_DLOADR」を削除します。

[ 詳細 ]
マルウェアのプロセスの削除

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\MenuOrder\Start Menu2\Programs
    • YAC
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • iSafeNetFilter

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
    • PendingFileRenameOperations = "{hex values}"

手順 6

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\Start Menu\Programs\YAC
  • %Application Data%\iSafe
  • %Program Files%\iSafe

手順 7

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\downloader_helper.ini
  • %User Temp%\dl_{random digits}.exe
  • %User Temp%\DL_00000000\dl.exe
  • %User Temp%\ISAFE_00000000\uninstall.exe

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「ADW_DLOADR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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