解析者: Karen Ivy Titiwa   

 別名:

Trojan.BAT.KillAV(IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 94,720 bytes
メモリ常駐 はい
発見日 2021年4月12日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアのパッケージとともにコンポーネントとしてコンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • REG ADD HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{fIVyUCyCgmYerDKhxywzCYHpaydQNEHJFGMJlsvEUxVbJBYZdTsUZShIZHHQYTVJJZjgDNeeOnJQOdvxQbp00e52-a214-4aGfgWBQtvSqxOkOREyJyBKuXxCVZOBjjnsGfdicRWTGVQHmjYPtuuQkXOxZYqUvnYGCdbzhxPoRzVpxIvPgNZuuByZUC-8fba-4357bb0072ec} /f
  • REG ADD HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{fIVyUCyCgmYerDKhxywzCYHpaydQNEHJFGMJlsvEUxVbJBYZdTsUZShIZHHQYTVJJZjgDNeeOnJQOdvxQbp00e52-a214-4aGfgWBQtvSqxOkOREyJyBKuXxCVZOBjjnsGfdicRWTGVQHmjYPtuuQkXOxZYqUvnYGCdbzhxPoRzVpxIvPgNZuuByZUC-8fba-4357bb0072ec}\InProcServer32 /ve /t REG_SZ /d C:\IDontExist.dll /f
  • cMd.E"x"e 2ubishdata2/R = PowERsHELl -ExecutionPolicy Bypass -w 1 /e {command}
  • PowERsHELl -ExecutionPolicy Bypass -w 1 /e {command}

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\{malware filename}.exe

(註:%User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows 2003(32-bit)、XP、2000(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8、 8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\DyEqOdpm.exe

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.213.108/po/tai1.exe

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

その他

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\
CLSID\{fIVyUCyCgmYerDKhxywzCYHpaydQNEHJFGMJlsvEUxVbJBYZdTsUZShIZHHQYTVJJZjgDNeeOnJQOdvxQbp00e52-a214-4aGfgWBQtvSqxOkOREyJyBKuXxCVZOBjjnsGfdicRWTGVQHmjYPtuuQkXOxZYqUvnYGCdbzhxPoRzVpxIvPgNZuuByZUC-8fba-4357bb0072ec}
InProcServer32 = "C:\IDontExist.dll"

マルウェアは、以下を実行します。

  • It uses dsadd command using the following parameters to make changes in the active directory:
    • dsadd uanxmqderqqsqQhUgbsodWdmikeGaKOULMmamrYJdLDYhjbsKmBsrHcleMjhBWPsaxUwqXukSYAUKKjCGLrAHdEBTffQSsG
    • cn={username}{added user count starting at 1}
    • cn=uanxmqderqqsqQhUgbsodWdmikeGaKOULMmamrYJdLDYhjbsKmBsrHcleMjhBWPsaxUwqXukSYAUKKjCGLrAHdEBTffQSsGs
    • dc={DcName}
    • dc=com -pwd {password}

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 16.666.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2021年4月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 16.667.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2021年4月20日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

HKEY_CURRENT_USER>Software>Classes>CLSID>{fIVyUCyCgmYerDKhxywzCYHpaydQNEHJFGMJlsvEUxVbJBYZdTsUZShIZHHQYTVJJZjgDNeeOnJQOdvxQbp00e52-a214-4aGfgWBQtvSqxOkOREyJyBKuXxCVZOBjjnsGfdicRWTGVQHmjYPtuuQkXOxZYqUvnYGCdbzhxPoRzVpxIvPgNZuuByZUC-8fba-4357bb0072ec}&&InProcServer32 = C:\IDontExist.dll ||

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\{fIVyUCyCgmYerDKhxywzCYHpaydQNEHJFGMJlsvEUxVbJBYZdTsUZShIZHHQYTVJJZjgDNeeOnJQOdvxQbp00e52-a214-4aGfgWBQtvSqxOkOREyJyBKuXxCVZOBjjnsGfdicRWTGVQHmjYPtuuQkXOxZYqUvnYGCdbzhxPoRzVpxIvPgNZuuByZUC-8fba-4357bb0072ec}

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\DyEqOdpm.exe
  • %User Startup%\{malware filename}.exe

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.Win32.PANDASTEAL.THDABBA」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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