CMOS情報
「相補型金属酸化膜半導体(CMOS)」とは、電池式のメモリチップのことで、このチップ内に保存されたシステムの環境設定のことを特に「CMOS情報」と呼ぶ。ここに保存された情報は、システム上の基本的な入出力設定や時間設定など、コンピュータの起動時に使用される。多くの脅威においてこのCMOS情報は悪用され、例えば、「TROJ_KILLCMOS.M」は、CMOS設定を改変することで、コンピュータを操作不能の状態にする。「Gauss」と呼ばれる国家レベルの攻撃に関連するスパイウェア「TSPY_GAUSS.A」では、収集したファイルのリストにこのCMOS情報が含まれていたことで知られている。