TROJ_MDROP.EVL
Exploit:SWF/ShellCode.G (Microsoft), ARC:Embedded (Kaspersky), Trojan.Mdropper (Symantec), MSWord/SWFDropper.A!Camelot (Authentium)
Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
マルウェアは、Adobe製ソフトウェアに存在する脆弱性 「CVE-2012-1535」 を利用します。この脆弱性は、このマルウェアが確認される前に修正されています。
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、作成されたファイルを実行します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、リモートサイトから他のマルウェア、グレイウェアまたはスパイウェアにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。
マルウェアは、ユーザの手動インストールにより、コンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Profile%\Local Settings\~WORDL.tmp - detected as BKDR_BRIBA.EVL
- %User Profile%\Application Data\taskman.dll - detected as BKDR_BRIBA.EVL
(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)
作成活動
マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。
マルウェアは、作成されたファイルを実行します。
その他
マルウェアが作成し、実行するファイルは以下のとおりです。- %User Profile%\Application Data\taskman.dll - 「BKDR_BRIBA.EVL」として検出
- %User Profile%\Local Settings\~WORDL.tmp - 「BKDR_BRIBA.EVL」として検出
これは、トレンドマイクロの製品では、不正なFlash ファイル(拡張子SWF)が埋め込まれたMicrosoft Office Wordファイルの検出名です。
対応方法
手順 1
Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_MDROP.EVL」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 4
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
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