解析者: Mark Joseph Manahan   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

マルウェアは、特定のバージョンのInternet Explorer(IE)に存在するゼロデイ脆弱性を利用します。脆弱性の利用に成功すると、マルウェアは、脆弱性のあるコンピュータにバックドアを作成します。その結果、バックドアの不正活動がコンピュータ上で実行されます。

マルウェアは、1つあるいは複数の方法によりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

マルウェアは、特定の脆弱性を利用した感染活動を実行します。

  詳細

ファイルサイズ 16,587 bytes
タイプ SWF
メモリ常駐 はい
発見日 2014年2月14日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、以下の方法によりコンピュータに侵入します。

  • Loaded by HTML_EXPLOIT.PB

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • {URL Hosted}\Erido.jpg

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\sqlrenew.txt
  • %User Temp%\stream.exe - detected as BKDR_ZXSHELL.V

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、ダウンロードしたファイルを実行します。

その他

マルウェアは、以下の脆弱性を利用して感染活動を実行します。

  • CVE-2014-0322

その他

マルウェアは、「HTML_EXPLOIT.PB」に読み込まれ、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、以下のファイル名で「BKDR_ZXSHELL.V」として検出されるダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\stream.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 10.606.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年2月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 10.607.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年2月15日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「SWF_EXPLOIT.PB」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

この「SWF_EXPLOIT.PB」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 4

起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。

手順 5

最新のバージョン(エンジン、スパイウェアパターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、スパイウェア検索を実行してください。「SWF_EXPLOIT.PB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。

  • Upgrade to Internet Explorer 11
  • Install Microsoft’s Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET)

註:

日本語情報はこちら:


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