HTML_EXPLOIT.PB
Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
なし
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
この不正なHTMLファイルは、Internet Explorer(IE)9および10に存在するゼロデイ脆弱性「CVE-2014-0322」に関連しています。この脆弱性は、JavaScriptおよびAdobe Flash間で不正なエクスプロイトコードを分割する「hybrid exploit(ハイブリッドエクスプロイト)」に利用されます。
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
マルウェアは、特定のファイルの読み込み、および実行に利用されます。 マルウェアは、特定の脆弱性を利用した感染活動を実行します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、Webサイトに組み込まれており、ユーザがアクセスすると実行されます。
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Temp%\sqlrenew.txt
- %User Temp%\stream.exe - detected as BKDR_ZXSHELL.V
(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
その他
マルウェアは、以下のファイルの読み込み、および実行に利用されます。
- tope.swf - detected as SWF_EXPLOIT.PB
マルウェアは、以下の脆弱性を利用して感染活動を実行します。
マルウェアは、「SWF_EXPLOIT.PB」として検出される以下のファイルの読み込み、および実行に利用されます。
- tope.swf
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 3
起動中ブラウザのウインドウを全て閉じてください。
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「HTML_EXPLOIT.PB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 5
以下の修正パッチをダウンロードし適用します。この脆弱性に対する修正パッチを適用するまで、該当製品の使用をお控えください。この製品の製造元が公開する正式な修正パッチをダウンロードし適用することをお勧めします。
- Upgrade to Internet Explorer 11
- Install Microsoft’s Enhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET)
註:
日本語情報はこちら:
- Internet Explorer 11へアップグレードする
- MicrosoftのEnhanced Mitigation Experience Toolkit (EMET)をインストールする
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