解析者: Marfel Tiamzon   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、特定のアプリケーションのアイコンを用いて、検出および削除を避けます。 ワームは、ファイル作成する際、よくあるファイル名を用いて正規のアプリケーションを装います。

ワームは、レジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 568,096 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年8月18日

侵入方法

ワームは、感染リムーバブルドライブを接続することにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %system%\csrcs.exe

ワームは、以下のアプリケーションのファイルアイコンを使用します。

  • Yahoo Messenger

ワームは、よく用いられるファイルアイコンを使用し、正規ファイルとして装います。

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
Explorer\Run
csrcs = %system%\csrcs.exe

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunServices
csrcs = %system%\csrcs.exe

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Shell = Explorer.exe csrcs.exe

(註:変更前の上記レジストリ値は、「Explorer.exe」となります。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、システムファイルおよび読み取り専用属性のファイルを非表示にします。

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\
Windows\CurrenVersion\Explorer\
Advanced
Hidden = 2

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\
Windows\CurrenVersion\Explorer\
Advanced
SuperHidden = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\
Windows\CurrenVersion\Explorer\
Advanced
ShowSuperHidden = 0

(註:変更前の上記レジストリ値は、「1」となります。)

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • wvmsba.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

;{random characters}
[autOruN]
OPeN=wvmsbA.EXe
aCTiOn=View files
;{random characters}
ACtiON= @wvmsba.exe
sHEll\open\commAND=wVmsba.exE
IcON=%SYSTem%\shelL32.dll,7
;{random characters}
useautOpLAY=1
;{random characters}
SHelL\OPeN\dEfAulT=1

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.294.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年7月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 7.395.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2010年8月18日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Shell = Explorer.exe csrcs.exe

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\Explorer
    • Run
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\DRM
    • amty

手順 5

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CurrenVersion\Explorer\Advanced
    • From: Hidden = 2
      To: 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CurrenVersion\Explorer\Advanced
    • From: SuperHidden = 0
      To: 1
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\MICROSOFT\Windows\CurrenVersion\Explorer\Advanced
    • From: ShowSuperHidden = 0
      To: 1
RESTORE
  • レジストリエディタを閉じます。
  • 手順 6

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_UTOTI.DW」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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