解析者: Alvin Bacani   

 別名:

W32/Slenfbot.AE!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ワームは、Windows のファイアウォールを回避します。これにより、感染コンピュータにインストールされているファイアウォールから検出されることなく、自身の不正活動を実行することが可能になります。

  詳細

ファイルサイズ 259,584 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年5月14日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %system%\wmpdt86.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Windows Data Recovery = "%system%\wmpdt86.exe"

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリ値を変更し、Windows のファイアウォールを無効にします。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\DomainProfile\AuthorizedApplications\
List
%system%\wmpdt86.exe = "%system%\wmpdt86.exe:*:Enabled:Windows Data Recovery"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\SharedAccess\Parameters\
FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\
List
%system%\wmpdt86.exe = "%system%\wmpdt86.exe:*:Enabled:Windows Data Recovery"

その他

ワームは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.53.179/ip/0x2f.txt
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.237.50/aspnet_client/ip/0x2f.txt
  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.213.67/awstats/rdat02.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.103.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年5月14日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.104.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年5月14日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

メモリ上で実行されているプロセスを終了します。

[ 詳細 ]

註:検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。  
  • %system%\wmpdt86.exe

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %system%\wmpdt86.exe

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Windows Data Recovery = "%system%\wmpdt86.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\DomainProfile\AuthorizedApplications\List
    • %system%\wmpdt86.exe = "%system%\wmpdt86.exe:*:Enabled:Windows Data Recovery"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\SharedAccess\Parameters\FirewallPolicy\StandardProfile\AuthorizedApplications\List
    • %system%\wmpdt86.exe = "%system%\wmpdt86.exe:*:Enabled:Windows Data Recovery"

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_SLENFBOT.XN」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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