解析者: Roland Marco Dela Paz   

 別名:

Symantec : W32.SillyDC; Sophos : Mal/Palevo-A

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 すべての物理ドライブ内に自身のコピーを作成

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

ワームは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータに接続できるようにします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でのコマンド実行が可能となります。

  詳細

ファイルサイズ 150,016 bytes
タイプ PE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月5日

インストール

ワームは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\qmkin.exe

(註:%Application Data%フォルダは、 Windows 2000、XP、Server 2003 の場合 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" 、 Windows NTの場合 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Application Data"、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Application Data" です。)

ワームは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

ワームは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
Taskman = %Application Data%\qmkin.exe

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下のフォルダを作成します。

  • [DRIVE]:\DIJAMANTE

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • [DRIVE]:\DIJAMANTE\veciti.exe

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
{garbage codes}
shell\open\command=DIJAMANTE\\veciti.exe
{garbage codes}
Shell\open\command=DIJAMANTE\\veciti.exe
shellexecute=DIJAMANTE\\veciti.exe
{garbage codes}
open=DIJAMANTE\veciti.exe
{garbage codes}
shell\explore\command=DIJAMANTE\\veciti.exe
{garbage codes}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage codes}
USEAUTOPLAY=1
{garbage codes}
{garbage codes}
{garbage codes}
icon=SHELL32.dll,4
{garbage codes}

バックドア活動

ワームは、ランダムにポートを開き、不正リモートユーザが感染コンピュータ上にアクセスするのを可能にします。接続されると、不正リモートユーザは、感染コンピュータ上でコマンドを実行します。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
VSAPI OPR パターンバージョン 7.749.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2011年1月5日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon
    • Taskman = %Application Data%\qmkin.exe

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  [DRIVE]:\DIJAMANTE

手順 5

「WORM_PALEVO.CKX」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[autorun]
{garbage codes}
shell\open\command=DIJAMANTE\\veciti.exe
{garbage codes}
Shell\open\command=DIJAMANTE\\veciti.exe
shellexecute=DIJAMANTE\\veciti.exe
{garbage codes}
open=DIJAMANTE\veciti.exe
{garbage codes}
shell\explore\command=DIJAMANTE\\veciti.exe
{garbage codes}
action=Open folder to view files using Windows Explorer
{garbage codes}
USEAUTOPLAY=1
{garbage codes}
{garbage codes}
{garbage codes}
icon=SHELL32.dll,4
{garbage codes}

手順 6

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「WORM_PALEVO.CKX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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