解析者: Kathleen Notario   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動

ワーム活動:リムーバブルドライブの利用

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。 ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 1,400,709 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2010年11月9日
ペイロード ファイルの作成

インストール

ワームは、以下のフォルダを作成します。

  • %System%\{Random name1}
  • %System%\{Random name2}
  • %System%\{Random name3}
  • %System%\{Random name4}
  • %User Temp%\E_N4

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

他のシステム変更

ワームは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Internet Explorer\TypedURLs

感染活動

ワームは、すべてのリムーバブルドライブ内に自身のコピーを作成します。

ワームは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AutoRun]
open=Recycled.exe
shell\1=´ò¿ª(&O)
shell\1\Command=Recycled.exe
shell\2\=ä¯ÀÀ(&B)
shell\2\Command=Recycled.exe
shellexecute=Recycled.exe

作成活動

ワームは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\{Random name1}\krnln.fnr - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\eAPI.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\dp1.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\shell.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\cnvpe.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\com.run - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\internet.fne - detected as TROJ_FLYSTUD.EIK
  • %System%\{Random name1}\RegEx.fnr - detected as TROJ_FLYSTUD.EIK
  • %System%\{Random name1}\spec.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\spec_a.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %System%\{Random name1}\{random filename}.exe - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %User Temp%\E_N4\krnln.fnr - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %User Temp%\E_N4\eAPI.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %User Temp%\E_N4\dp1.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %User Temp%\E_N4\shell.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %User Temp%\E_N4\cnvpe.fne - also detected as WORM_FLYSTUD.ERR
  • %User Profile%\Start Menu\Programs\Startup\{Random file name}.lnk - non-malicious file

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。. %User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

その他

このコードを分析した結果、マルウェアは、以下の機能を備えています。

マルウェアは、リムーバブルドライブ内のフォルダを検索します。フォルダを確認した場合、以下としてフォルダ名を利用して、自身のコピーを作成します。

  • {Folder name}.exe

マルウェアは、オリジナルのフォルダの属性を、隠しファイル、読み取り専用およびシステムファイル属性に設定します。これにより、ワームは、作成した自身のコピーを正規フォルダとして装います。

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 7.606.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2010年11月9日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「WORM_FLYSTUD.ERR」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    TROJ_FLYSTUD.EIK

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  %User Temp%\E_N4

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %User Profile%\Start Menu\Programs\Startup\{Random file name}.lnk

手順 6

「WORM_FLYSTUD.ERR」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[AutoRun]
open=Recycled.exe
shell\1=´ò¿ª(&O)
shell\1\Command=Recycled.exe
shell\2\=ä¯ÀÀ(&B)
shell\2\Command=Recycled.exe
shellexecute=Recycled.exe

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_FLYSTUD.ERR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 8

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。 HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Internet Explorer\TypedURLs


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