解析者: Anthony Joe Melgarejo   

 別名:

RDN/Generic.hra!j (McAfee), Troj/Agent-AANA (Sophos), W32/Injector_Autoit.GI (Fortinet), Trojan.Win32.Scarsi (Ikarus), Win32/Injector.Autoit.GI trojan (ESET)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 リムーバブルドライブを介した感染活動, ソーシャル・ネットワーキング・サイト(SNS)を介した感染活動, Eメールを介したスパム活動

ワームは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。 ワームは、ユーザがソーシャル・ネットワーキング・サイト「Facebook」に投稿されたスパムメッセージ内の不正なリンクをクリックすることにより、コンピュータに侵入します。

ワームは、自身のコードエラーにより、自身の不正活動を実行することができません。

  詳細

ファイルサイズ 978,653 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 AutoIt
メモリ常駐 はい
発見日 2013年3月9日

侵入方法

ワームは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

ワームは、リムーバブルドライブを介してコンピュータに侵入します。

ワームは、ユーザがFacebookに投稿されたスパムメッセージ内の不正なリンクをクリックすることにより、コンピュータに侵入します。

インストール

ワームは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • mshta.exe

その他

ワームは、以下のプロセスの存在を確認します。

  • egui.exe

ワームは、自身のコードエラーにより、自身の不正活動を実行することができません。

ワームは、以下のキーへautorunレジストリを作成し、ワームがコンピュータの起動毎に確実に実行されるようにします。

HKEY_CURRENT_USER\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run

ワームは、以下を介して拡散します。

  • リムーバブルドライブ
  • ローカルネットワーク
  • Facebookのメッセージ

ワームはセキュリティ関連のソフトウェアを無効にします。

ワームは、以下のBIOSのバージョンおよび仮想環境ソフトウェアやSandboxの元で、自身を実行しているかを確認します。

BIOSバージョン:

  • AMI - 8000314
  • AMI - 9000816
  • AMI - 6000901
  • AMI - 2000622
  • AL - 1000831

仮想環境ソフトウェア:

  • Virtual Machine
  • Virtual PC 2007
  • Virual Server 2005 R2
  • Virual Server 2005 R2 SP1
  • Windows Virtual PC

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.776.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年3月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.777.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年3月9日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「WORM_CONFUSER.A」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

WORM_CONFUSER.A として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]

註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

マルウェアのファイルの手動削除::

  • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

    1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    2. [ファイル名のすべてまたは一部]に上記で確認したファイル名を入力してください。
    3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
    4. ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
    5. 残りのファイルに対して、この不正なコンポーネントファイルの上記の手順 2.)から 4.)を繰り返してください。

  • Windows Vista および 7 の場合:

    1. [スタート]をクリックします。
    2. [プログラムとファイルの検索]に、上記で確認したファイル名を入力します。
    3. ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
    4. 残りのファイルに対して、この不正なコンポーネントファイルの上記の手順 2.)から 3.)を繰り返してください。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
  • 手順 5

    コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「WORM_CONFUSER.A」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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