解析者: Roland Dela Paz   

 別名:

Symantec : VBS.Runauto; Mcafee : VBS/Autorun.worm.k

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    ワーム

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるようレジストリ値を追加します。

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

  詳細

ファイルサイズ 15,281,796 bytes
タイプ Script
メモリ常駐 はい
発見日 2011年1月11日

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %WINDOWS%\Thumbs.vbs

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
avctrl = wscript.exe %windows%\Thumbs.vbs

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_CLASSES_ROOT\VBSFile
@ = Configuration Script

(註:変更前の上記レジストリ値は、「VBScript Script File」となります。)

感染活動

マルウェアは、すべての物理ドライブおよびリムーバブルドライブ内に以下として自身のコピーを作成します。

  • Thumbs.vbs

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、"AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[AUTORUN]
open=wscript.exe Thumbs.vbs
icon=0
shell\install = &Install
shell\install\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\uninstall = &UnInstall
shell\uninstall\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\readme = &Read Me
shell\readme\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\help = &Help
shell\help\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\Open = &Open
shell\Open\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\Open\Default=1
shell\Run = &Run
shell\Run\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\Run\Default=1
shell\explore=Explorer
shell\explore\Command=Explorer.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows ME および XPユーザは、パソコンから不正プログラムもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • avctrl = wscript.exe %windows%\Thumbs.vbs

手順 4

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT\VBSFile
    • From: @ = Configuration Script
      To: @ = VBScript Script File

手順 5

「VBS_OTORUN.SQ 」が作成した AUTORUN.INF を検索し削除します。このファイルには、以下の文字列が含まれています。

[ 詳細 ]
[AUTORUN]
open=wscript.exe Thumbs.vbs
icon=0
shell\install = &Install
shell\install\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\uninstall = &UnInstall
shell\uninstall\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\readme = &Read Me
shell\readme\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\help = &Help
shell\help\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\Open = &Open
shell\Open\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\Open\Default=1
shell\Run = &Run
shell\Run\command = wscript.exe Thumbs.vbs
shell\Run\Default=1
shell\explore=Explorer
shell\explore\Command=Explorer.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「VBS_OTORUN.SQ 」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。ただし、念のため、隔離されたファイルを削除してください。詳しくは、こちらをご確認下さい。


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