解析者: Warren Adam Sto. Tomas   

 別名:

Gen:Variant.MSILPerseus.45347(BitDefender)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 1,228,288 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2017年3月6日
ペイロード ファイルの作成, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\Stub\did.vine - modified copy of itself

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\scout\scout.exe - also detected as TSPY_SPCESEND.R
  • %AppDataLocal%\scout\IntelRST.zip - contains two EXE files that are also detected as TSPY_SPCESEND.R
  • %AppDataLocal%\scout\Information.zip
  • If processes related to Norton anti-virus is found running:
    • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\nor.txt
    • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\frmmem.exe - one of the two EXE files in the archive
    • %System%\Tasks\Intel® RST - scheduled task for frmmem.exe
  • If processes related to AVG is found running:
    • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\avg.txt
    • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\IntelRST.exe - one of the two EXE files in the archive
    • %System%\Tasks\Intel® RST - scheduled task for IntelRST.exe
    If none of the above:
    • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\IntelRST.exe
    • %System%\Tasks\Intel® RST - scheduled task for IntelRST.exe
  • %System%\Tasks\scout - scheduled task for scout.exe
  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\7za.txt

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

スパイウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • {malware path}\loading table.xlsx

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %AppDataLocal%\scout
  • %AppDataLocal%\Intel
  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume
  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\Lab
  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\icon - contains images of icons
  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\Stub
  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\z - storage of archive of collected files
  • %AppDataLocal%\Intel\Intel Volume\{Drive letter}{Drive type}{Current date}{Current time} - copies of collected files
  • %AppDataLocal%\Intel®

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

スパイウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 6b1627de-5072-41da-b1ad-0446c737916a

プロセスの終了

スパイウェアは、感染コンピュータ上で以下のプロセスが常駐されていることを確認した場合、そのプロセスを終了します。

  • IntelRST - it will only terminate this process if the file version of this file is less than 1.9.1.2

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。

  • http://www.google.com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 13.280.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2017年3月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.281.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2017年3月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\scout
  • %AppDataLocal%\Intel
  • %AppDataLocal%\Intel®

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System%\Tasks\Intel® RST
  • %System%\Tasks\scout

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_SPCESEND.R」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください