解析者: rolandde   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

トレンドマイクロは、このスパイウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

スパイウェアは、ローカルドライブを検索し、WordファイルおよびExcelファイルの存在を確認します。スパイウェアは、収集したファイルをアーカイブし、保存します。そして、スパイウェアは、作成したアーカイブファイルをWebサイト「sendspace.com」へアップロードします。

アーカイブファイルがアップロードされると、スパイウェアは、コマンド&コントロール(C&C)サーバへ生成されたダウンロード先のリンクとアーカイブファイルのパスワードを送信します。この不正活動によりユーザのデータが流出し、不正リモートユーザに利用されます。

スパイウェアは、リモートサイトから他の不正プログラムにダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 544,768 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2012年2月1日

侵入方法

スパイウェアは、リモートサイトから以下の不正プログラムによりダウンロードされ、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_DOFOIL.GE

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random}.zip

(註:%User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

その他

スパイウェアは、ローカルドライブを検索し、WordファイルおよびExcelファイルの存在を確認します。スパイウェアは、収集したファイルをアーカイブし、保存します。そしてランダムに生成されたパスワードと以下のファイル名を用いて保存します。

  • %User Temp%\<ランダム>.zip

そして、このスパイウェアは、作成したアーカイブを以下のWebサイトにアップロードします。

  • sendspace.com

アーカイブファイルがアップロードされると、スパイウェアは、以下のコマンド&コントロール(C&C)サーバへ生成されたダウンロード先のリンクとアーカイブファイルのパスワードを送信します。

  • http://www.<省略>483825.ru/send/log.php

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
VSAPI OPR パターンバージョン 8.753.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年2月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TSPY_SPCESEND.A」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\{random}.zip

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_SPCESEND.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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