更新者 : Sabrina Lei Sioting

 別名:

Trojan:Win32/Ransom.HH (Microsoft); GPcoder.j (McAfee); Trojan.Gpcoder.G (Symantec); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan.Generic.KDV.597512 (FSecure)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、「Registry Shell Spawning」という手法で特定のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。これにより、他のアプリケーションが実行されると、このスパイウェアも自動実行されます。

  詳細

ファイルサイズ 33,792 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2012年4月14日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe

(註:%User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
Alcmeter = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe"

スパイウェアは、「Registry Shell Spawning」という手法で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。これにより、特定のファイル形式のファイルが開かれると、このスパイウェアも自動実行されます。

HKEY_CLASSES_ROOT\ZIBXKKHVYMVCCPW\shell\
open\command
{default} = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe"

HKEY_CLASSES_ROOT\Applications\vQVykYApjMM758B.exe\
shell\open\command
{default} = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ZIBXKKHVYMVCCPW\shell\open\
command
{default} = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Applications\vQVykYApjMM758B.exe\shell\
open\command
{default} = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe"

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\ZIBXKKHVYMVCCPW\DefaultIcon
{default} = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe,0"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
FileExts\.EnCiPhErEd\OpenWithList
a = "vQVykYApjMM758B.exe"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ZIBXKKHVYMVCCPW\DefaultIcon
{default} = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe,0"

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\.EnCiPhErEd

HKEY_CLASSES_ROOT\ZIBXKKHVYMVCCPW

HKEY_CLASSES_ROOT\Applications\vQVykYApjMM758B.exe

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
FileExts\.EnCiPhErEd

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
.EnCiPhErEd

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
ZIBXKKHVYMVCCPW

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
Applications\vQVykYApjMM758B.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 8.908.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2012年4月13日
VSAPI OPR パターンバージョン 8.909.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年4月14日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • .EnCiPhErEd
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • ZIBXKKHVYMVCCPW
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\Applications
    • vQVykYApjMM758B.exe
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\FileExts
    • .EnCiPhErEd
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
    • .EnCiPhErEd
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes
    • ZIBXKKHVYMVCCPW
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\Applications
    • vQVykYApjMM758B.exe

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • Alcmeter = "%User Temp%\vQVykYApjMM758B.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 {all folders with encrypted files}\HOW TO DECRYPT FILES.txt

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_RANSOM.IUV」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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