解析者: Jennifer Gumban   

 別名:

Trojan-Cleaver (McAfee); Trojan Horse (Symantec); Trojan.MSIL.Zapchast.qobu (Kaspersky); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt); Trojan horse PSW.MSIL.AARS (AVG)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、感染コンピュータや感染ユーザから特定の情報を収集します。 スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 9,216 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2015年1月10日
ペイロード 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %TEMP%\pdk-{username}\093e99f506efdfeda3e49656d5cfd64e\api.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\44126313885eaf8807ec01b9113f6704\perl516.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\78e0033a899004e6b769b93200e6b93e\file.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\8940f9a1fb9cc35b5e74564c532f672b\ansi.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\a47179aca60dab96afa6872f74273a87\util.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\b36254430b2a9f376684cba16f3e055d\fcntl.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\e2b382434aaa9e0e70faecb94af327f8\io.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\e93caf38761f724c8acbdbefa703e1de\posix.dll
  • %TEMP%\pdk-{username}\fac512929907694f0769a78a2fac3b6e\threads.dll

他のシステム変更

スパイウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
Network Connectivity Manager

スパイウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application\
Network Connectivity Manager
EventMessageFile = "%Windows%\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\EventLogMessages.dll"

スパイウェアは、以下のレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\
Services\Eventlog\Application
Sources = "{random characters}"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「{random values}」となります。)

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • User name
  • User Password
  • Credit card information
  • Web browser history

スパイウェアは、ユーザのキー入力操作情報を記録し、情報を収集します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 11.334.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年12月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.335.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年12月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

TSPY_PRATM.A として検出されたファイルを検索し削除します。

註:このファイルは、隠しファイルとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

マルウェアのファイルの手動削除:

  • Windows 2000、XP および Server 2003 の場合:

    1. [スタート]-[検索]-[ファイルとフォルダすべて]を選択します。
    2. [ファイル名のすべてまたは一部]に上記で確認したファイル名を入力してください。
    3. [探す場所]の一覧から[マイコンピュータ]を選択し、[検索]を押します。
    4. ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:ファイル名の入力欄のタイトルは、Windowsのバージョンによって異なります。(例:ファイルやフォルダ名の検索の場合やファイル名のすべてまたは一部での検索)

  • Windows Vista、7、Server 2008、8、8.1 および Server 2012 の場合:

    1. Windowsエクスプローラ画面を開きます。
      • Windows Vista、7 および Server 2008 の場合:
        • [スタート]-[コンピューター]を選択します。
      • Windows 8、8.1 および Server 2012 の場合:
        • 画面の左下隅を右クリックし、[エクスプローラー]を選択します。
    2. [コンピューターの検索]に、上記で確認したファイル名を入力します。
    3. ファイルが表示されたら、そのファイルを選択し、SHIFT+DELETE を押します。これにより、ファイルが完全に削除されます。
      註:Windows 7 において上記の手順が正しく行われない場合、マイクロソフトのWebサイトをご確認ください。
  • 手順 4

    不明なレジストリキーを削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application
      • Network Connectivity Manager

    手順 5

    このレジストリ値を削除します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application\Network Connectivity Manager
      • EventMessageFile = %Windows%\Microsoft.NET\Framework\v2.0.50727\EventLogMessages.dll

    手順 6

    変更されたレジストリ値を修正します。

    [ 詳細 ]

    警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
    事前に意図的に対象の設定を変更していた場合は、意図するオリジナルの設定に戻してください。変更する値が分からない場合は、システム管理者にお尋ねいただき、レジストリの編集はお客様の責任として行なって頂くようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
    レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

    • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\ControlSet001\Services\Eventlog\Application
      • From: Sources = {random characters}
        To: Sources = {random values}

    手順 7

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_PRATM.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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