解析者: Roland Marco Dela Paz   
 更新者 : Christopher Daniel So

 別名:

PWS:Win32/OnLineGames.LH (Microsoft), Bloodhound.Gampass.E (Symantec). Trojan-GameThief.Win32.OnLineGames.ajgtd (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のオンラインゲームに関連するユーザ名やパスワードといった個人情報を収集します。

  詳細

ファイルサイズ 不定
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2012年5月3日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、以下のマルウェアに作成され、コンピュータに侵入します。

  • TROJ_SPYDROP.AD

インストール

スパイウェアは、感染コンピュータ上のメモリに以下のプロセスを確認すると、自身を終了します。

  • AyAgent.aye
  • AYRTSrv.aye
  • AYServiceNT.aye
  • AYupdate.aye
  • AYUpdSrv.aye
  • MUpdate2.exe
  • NaverAgent.exe
  • Nsavsvc.npc
  • nsvmon.npc
  • NVCAgent.npc
  • sgbider.exe
  • SgSvc.exe
  • SkyMon.exe
  • SystemMon.exe
  • V3Light.exe
  • V3LRun.exe
  • V3LSvc.exe
  • V3LTray.exe
  • vcsvc.exe
  • vcsvcc.exe

情報漏えい

スパイウェアは、以下のオンラインゲームに関連するユーザ名やパスワードといった個人情報を収集します。

  • Dungeon & Fighter (dnf.exe)
  • FIFA Online (ff2client.exe)
  • Heroes of the Pacific (heroes.exe)
  • MapleStory (MapleStory.exe, NGM.exe)
  • Ncsoft Lineage (lin.bin)
  • Raycity.exe (RayCity)
  • WinBaram (WinBaram.exe)
  • World of Warcraft (wow.exe)

情報収集

スパイウェアは、HTTPポスト を介して、収集した情報を以下のURLに送信します。

  • http://ot.{BLOCKED}l.com/mxdotp/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/ddd/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/dddxx/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/df/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/dfxx/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/dk/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/gd/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/hg/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/jl/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/lq/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/mxd/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/mxdxx/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/nm/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/pm/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/t1/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/wow/mail.asp
  • http://{BLOCKED}1.org/wowpin/mail.asp

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
VSAPI OPR パターンバージョン 8.971.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2012年5月4日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TSPY_ONLINEG.SM3」 を作成またはダウンロードする不正なファイルを削除します。

手順 3

このマルウェアは、通常モードまたはセーフモード下での検出および削除手順では、マルウェアを完全に削除することができない場合があります。そのため、以下の方法で Windows の回復コンソールを使用し、コンピュータを再起動してください。

•Windows 2000、XP および Server 2003 の場合

  1. Windows のインストール CD を使用して、コンピュータを再起動します。
  2. [セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押します。 (註: Windows2000 の場合、R キーを入力後 C キーを入力し、[修復オプション]から[回復コンソール]を選択します。)
  3. キーボードを選択します。
  4. 修復する Windows がインストールされているドライブを選択します(通常は 1 を選択します)。
  5. 管理者のパスワードを入力し、Enter を押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter を押します。
  6. コマンドプロンプトに、以下のコマンドを入力し、Enter を押してください。
    SET AllowAllPaths = TRUE
    cd system32
    del ws2help.dll
    ren ws2helpXP.dll ws2help.dll
  7. コマンドプロンプトに exit と入力し、コンピュータを再起動してください。

•Windows Vista および 7 の場合

  1. Windows のインストール DVD を使用して、コンピュータを再起動します。
  2. 再起動するかどうかの確認画面が表示されたら、いずれかのキーを入力し、表示される指示に従います。
  3. Windows のインストールDVDによっては、インストールする言語の選択が必要になる場合があります。 Windows のインストール画面で、言語、ロケール情報およびキーボードの種類と入力方法を選択します。[コンピュータを修復する]をクリックします。
  4. コンピュータを修復します。[次へ]-[コンピューターの修復]をクリックします。
  5. [システム回復オプション]で、[Windows の起動に伴う修復用の回復ツールを使用します。修復するオペレーティングシステムを選択してください。]を選択し、該当のオペレーティングシステムを選びます。そして[次へ]をクリックします。
  6. [スタートアップ修復]画面が表示された場合、[キャンセル]-[はい]-[完了]をクリックします。
  7. [システム回復オプション]メニューで、[コマンドプロンプト]をクリックします。
  8. 以下のコマンドを入力し、Enter を押します。
    cd system32
    del ws2help.dll
    ren ws2helpXP.dll ws2help.dll

    ※Windows 7 の場合、すべてのローカルドライブは、通常よりひとつ多く割り当てられています。例:C:ドライブは、D:ドライブとなります。
  9. コマンドプロンプトに exit と入力し、Enter を押して、コマンドプロンプトを閉じます。
  10. [再起動]をクリックしてコンピュータを通常どおり再起動してください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_ONLINEG.SM3」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください