解析者: Jayvee Mark Villaroman   

 別名:

Trojan:Win32/Fuery.E!bit (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 458,752 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2018年2月19日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System%\wbem\repository\WRITABLE.TST
  • %System%\wbem\Performance\WmiApRpl_new.h

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd /c sc Create ChannelRent binPath= "cmd /c start %System%\Com\vsx.vbs" type= own type= interact start= auto
  • %System%\wbem\wmiprvse.exe -secured -Embedding
  • %System%\wbem\wmiprvse.exe -Embedding
  • \?\%System%\wbem\WMIADAP.EXE wmiadap.exe /F /T /R
  • sc Create ChannelRent binPath= "cmd /c start %System%\Com\vsx.vbs" type= own type= interact start= auto

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

その他

スパイウェアは、以下のサービスを追加し、実行します。

SERVICE_AUTO_START
ChannelRent = cmd /c start %System%\Com\vsx.vbs

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 13.976.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年2月19日
VSAPI OPR パターンバージョン 13.977.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年2月20日

手順 1

トレンドマイクロの機械学習型検索は、マルウェアの存在を示す兆候が確認された時点で検出し、マルウェアが実行される前にブロックします。機械学習型検索が有効になっている場合、弊社のウイルス対策製品はこのマルウェアを以下の機械学習型検出名として検出します。

    • Troj.Win32.TRX.XXPE518FF022

手順 2

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%System%\wbem\repository\WRITABLE.TST
%System%\wbem\Performance\WmiApRpl_new.h

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.THBAIAH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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