解析者: kathleenno   
 更新者 : Cris Nowell Pantanilla

 別名:

Infostealer.Bancos (Symantec); Trojan-Banker.Win32.Banbra.ajhm (Kaspersky); W32/Banbra.AJHM!tr (Fortinet)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 724,992 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2011年8月3日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムのレジストリの変更, ファイルのダウンロード, 情報収集

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{DAF10ED1-3469-4EBD-931E-A1CE7D7E75D4}\
InprocServer32
(default) = {malware path and filename}

他のシステム変更

スパイウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\Win7.clsWin7

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{DAF10ED1-3469-4EBD-931E-A1CE7D7E75D4}

HKEY_CLASSES_ROOT\Interface\{A14701C9-9974-4E7F-867B-9275DF300C33}

HKEY_CLASSES_ROOT\TypeLib\{34A37F8A-9676-4293-BF9A-B416D0A75FB9}

情報漏えい

スパイウェアは、感染したコンピュータ上でInternet Explorer(IE)の使用状況を監視します。スパイウェアは、特にIEのアドレスバーまたはタイトルバー情報を監視しますが、ユーザが銀行関連Webサイトを閲覧しそのサイトのアドレスバーまたはタイトルバーに以下の文字列が含まれていた場合、正規Webサイトを装った偽のログインページを作成します。

  • https://login.live.com/ppsecure
  • http://www.hotmail.com
  • https://login.live.com/ppsecure/post.srf
  • https://aapj.bb.com.br/aapj/includes/js/validatorApj.js
  • https://aapj.bb.com.br/aapj/loginpfe.bb
  • https://www.google.com/accounts/ServiceLoginAuth
  • https://www2.bancobrasil.com.br/aapf/login.jsp

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TSPY_BANKER.PHT」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CLASSES_ROOT
    • Win7.clsWin7
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID
    • {DAF10ED1-3469-4EBD-931E-A1CE7D7E75D4}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\Interface
    • {A14701C9-9974-4E7F-867B-9275DF300C33}
  • In HKEY_CLASSES_ROOT\TypeLib
    • {34A37F8A-9676-4293-BF9A-B416D0A75FB9}

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • login = "{stolen email address}"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion
    • senha = "{stolen password}"

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TSPY_BANKER.PHT」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください