解析者: Noel Anthony Llimos   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 210,944 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年5月17日

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %ProgramData%\UpdateService\UpdateService.exe
  • %ProgramData%\UpdateService\UpdateService.exe.config
  • %ProgramData%\UpdateService\settings.dat

(註:%ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • "cmd" /c net group "domain admins" /domain
  • "%System%\schtasks.exe" /Delete /TN "UpdateService" /F
  • "%System%\schtasks.exe" /Create /RU SYSTEM /SC ONSTART /TN "UpdateService" /TR "\"%ProgramData%\UpdateService\UpdateService.exe\" -t"
  • "cmd" /c net group "domain users" /domain
  • net group "domain users" /domain
  • net group "domain admins" /domain
  • %System%\net1 group "domain admins" /domain
  • %System%\net1 group "domain users" /domain

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %ProgramData%フォルダは、マルチユーザーシステムにおいて任意のユーザがプログラムに変更を加えることができるプログラムファイルフォルダのバージョンです。これには、すべてのユーザのアプリケーションデータが含まれます。Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData" です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\UpdateService

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

その他

スパイウェアは、実行後、自身を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.114.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年5月16日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.115.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年5月17日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %ProgramData%\UpdateService\UpdateService.exe
  • %ProgramData%\UpdateService\UpdateService.exe.config
  • %ProgramData%\UpdateService\settings.dat

手順 4

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\UpdateService

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.ZBOT.CCD」と検出したファイルの駆除を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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