解析者: Noel Anthony Llimos   

 別名:

Trojan.GenericKD.31783346 (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 Eメールを介したスパム活動, インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、不正リモートユーザからのコマンドを実行し、感染コンピュータを改ざんします。 スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 545,792 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年3月13日
ペイロード 情報収集, URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Application Data%\triliumapp.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
trilium = %Application Data%\triliumapp.exe -boot

バックドア活動

スパイウェアは、不正リモートユーザからの以下のコマンドを実行します。

  • Execute Arbitrary Commands
  • Enable and Disable a Specific Malicious Function
  • Collect Host IP Info
  • Download File
  • Execute File
  • Delete File
  • Take Screenshot

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://www.{BLOCKED}jamie.ml/z{BLOCKED}nel/index.php

情報漏えい

スパイウェアは、以下の情報を収集します。

  • Installed Programs
  • Screenshots
  • Machine GUID
  • System Architecture
  • Screen Resolution
  • System Language
  • Time Zone and Current Computer Time
  • User Name
  • Computer Name
  • OS version
  • Running Processes
  • Credentials, Cookies and Autofill Data from the following browsers:
    • 360Browser
    • 7Star
    • Amigo
    • Brave
    • Bromium
    • CentBrowser
    • Chedot
    • Chromium
    • CocCoc
    • ComodoDragon
    • ElementsBrowser
    • Epic
    • GoBrowser
    • GoogleChrome
    • Internet Explorer
    • InternetMailRu
    • Kometa
    • Microsoft Edge
    • Mustang
    • Nichrome
    • Opera
    • Orbitum
    • QIPSurf
    • RockMelt
    • SaferBrowser
    • Sputnik
    • Suhba
    • Superbird
    • TorBro
    • Torch
    • Uran
    • Vivaldi
    • YandexBrowser
  • FTP and Email Client Credentials:
    • WinSCP
    • Outlook
    • Thunderbird
    • FileZilla
  • Bitcoin Wallets:
    • Ethereum
    • Electrum
    • Electrum-LTC
    • Jaxx
    • Exodus
    • MultiBitHD
  • Skype Chat History/Messages
  • Telegram Credentials
  • Steam Credentials and Game Data

その他

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • ip-api.com/json

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.874.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年3月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.875.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年3月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • trilium = %Application Data%\triliumapp.exe -boot

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\triliumapp.exe

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.RULTAZO.MJY」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください