解析者: Joshua Paul Ignacio   

 別名:

TrojanSpy:Win32/IcedId!rfn (MICROSOFT), Trojan-Banker.Win32.IcedID.tpxk (KASPERSKY)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

スパイウェアは、特定のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

スパイウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 313,856 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2019年2月14日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\{GUID}\{6-14 Random Characters}.exe

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

スパイウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %All Users Profile%\{GUID}
  • %All Users Profile%\{5-7 Random Characters}

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

スパイウェアは、以下のプロセスに作成したファイルを組み込みます。

  • %System%/svchost.exe

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.)

自動実行方法

この「スケジュールされたタスク」により、以下の時間ごとにスパイウェアが実行されます。

  • Task Name: {GUID}
    • Task Trigger = At log on
    • Task Action = Execution of the dropped copy
    • Details = %All Users Profile%\{GUID}\{6-14 Random Characters}.exe

(註:%All Users Profile%フォルダは、ユーザの共通プロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\All Users” です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\ProgramData” です。)

バックドア活動

スパイウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • where:
    • {string1} - f={Username}&h={Computer Name}&b={WorkGroup}&m={Administrator or Domain Controller}&j={CpuID}&s={OS Version}
    • {string2} - in.php?g={Command ID}&c={Customer ID (Bot ID + Unique ID)}&p=0&r=105&i=0&n=0&o=0&k=53268&a={Member ID}&1=
      where {CpuID} can be any of the following:
      • < 0x04 → not VM
      • 0x04 to 0x07 → VMWare
      • 0x08 to 0x0B → XenVM
      • 0x10 to 0x13 → MicroVM
      • 0x20 to 0x23 → KVMK
      • 0x80 to 0x83 → Vbox
  • http://{BLOCKED}isti.com/{string1}
  • http://{BLOCKED}isti.com/{string2}
  • http://{BLOCKED}ure.pw/{string1}
  • http://{BLOCKED}ure.pw/{string2}
  • http://{BLOCKED}adar.com/{string1}
  • http://{BLOCKED}adar.com/{string2}
  • http://{BLOCKED}tion.pw/{string1}
  • http://{BLOCKED}tion.pw/{string2}
  • http://{BLOCKED}usef.com/{string1}
  • http://{BLOCKED}usef.com/{string2}
  • http://{BLOCKED}ppsi.com/{string1}
  • http://{BLOCKED}ppsi.com/{string2}
  • http://{BLOCKED}pant.com/{string1}
  • http://{BLOCKED}pant.com/{string2}
  • http://{BLOCKED}erki.com/{string1}
  • http://{BLOCKED}erki.com/{string2}
  • http://{BLOCKED}ues.pw/{string1}
  • http://{BLOCKED}ues.pw/{string2}
  • http://{BLOCKED}tion.pw/{string1}
  • http://{BLOCKED}tion.pw/{string2}

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.606.02
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年2月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.607.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年2月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %All Users Profile%\{GUID}\{6-14 Random Characters}.exe

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %All Users Profile%\{5-7 Random Characters}
  • %All Users Profile%\{GUID}

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.Win32.ICEDID.BB」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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