解析者: Neljorn Nathaniel Aguas   

 別名:

Trojan:MSIL/AgentTesla.MBXI!MTB [non_writable_container] (MICROSOFT)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    スパイウェア/情報窃取型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

トレンドマイクロは、このスパイウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 491,038 bytes
タイプ RAR
発見日 2024年7月30日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成

侵入方法

スパイウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\MICROSOFT\Windows\PowerShell\StartupProfileData-NonInteractive
  • %User Temp%\iusmu2uw.gw3.ps1
  • %User Temp%\kcy3a44w.kcm.psm1
  • %User Temp%\au5n0kgd.02f.ps1
  • %User Temp%\kdlsfc4s.ad2.psm1
  • %User Temp%\ncmlgizh.d4s.ps1
  • %User Temp%\qa2xkce0.luu.psm1
  • %User Temp%\Log.tmp → used to log keystrokes

(註:%AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

スパイウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\XClient.exe

(註:%Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

スパイウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • {Malware Path}\{Malware Filename}
  • "%System%\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -ExecutionPolicy Bypass Add-MpPreference -ExclusionPath '{Malware Path}\{Malware Filename}'
  • "%System%\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -ExecutionPolicy Bypass Add-MpPreference -ExclusionProcess '{Malware Filename}'
  • "%System%\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -ExecutionPolicy Bypass Add-MpPreference -ExclusionPath '%Application Data%\XClient.exe'
  • "%System%\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -ExecutionPolicy Bypass Add-MpPreference -ExclusionProcess 'XClient.exe'

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

自動実行方法

スパイウェアは、<User Startup>フォルダ内に、自身のコピーに誘導する以下のショートカットを作成します。これにより、Windows起動時に自身のコピーが自動実行されます。

  • %User Startup%\XClient.lnk

(註:%User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows 2003(32-bit)、XP、2000(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8、 8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

その他

スパイウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}.{BLOCKED}.178:7061

スパイウェアは、以下を実行します。

  • It hooks into an API to log keystrokes and system activity.
  • This is a RAR file containing a malicious executable upon extraction.

<補足>
インストール

スパイウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\MICROSOFT\Windows\PowerShell\StartupProfileData-NonInteractive
  • %User Temp%\iusmu2uw.gw3.ps1
  • %User Temp%\kcy3a44w.kcm.psm1
  • %User Temp%\au5n0kgd.02f.ps1
  • %User Temp%\kdlsfc4s.ad2.psm1
  • %User Temp%\ncmlgizh.d4s.ps1
  • %User Temp%\qa2xkce0.luu.psm1
  • %User Temp%\Log.tmp → キー入力操作情報を記録するために使用される

その他

スパイウェアは、以下を実行します。

  • APIに接続してキー入力操作情報およびシステムアクティビティを記録します。
  • これは、抽出時に不正な実行ファイルを含むRARファイルの検出名です。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.800
初回 VSAPI パターンバージョン 19.514.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2024年8月7日
VSAPI OPR パターンバージョン 19.515.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2024年8月8日

手順 1

Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\XClient.exe
  • %User Startup%\XClient.lnk
  • %User Temp%\Log.tmp
  • %AppDataLocal%\MICROSOFT\Windows\PowerShell\StartupProfileData-NonInteractive
  • %User Temp%\iusmu2uw.gw3.ps1
  • %User Temp%\kcy3a44w.kcm.psm1
  • %User Temp%\au5n0kgd.02f.ps1
  • %User Temp%\kdlsfc4s.ad2.psm1
  • %User Temp%\ncmlgizh.d4s.ps1
  • %User Temp%\qa2xkce0.luu.psm1

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TrojanSpy.MSIL.NEGASTEAL.RJANLJ」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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