解析者: Bren Matthew Ebriega   

 別名:

Trojan-Downloader:JS/TeslaCrypt.C (FSECURE)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 8,650 bytes
タイプ JS
メモリ常駐 なし
発見日 2020年3月27日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, システムのレジストリの変更

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のURLからファイルをダウンロードします。マルウェアは、ファイルが感染コンピュータ内に保存されると、ファイル名を変更します。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.37.73:8099/ssd_cfg.db

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %User Temp%\WinRAR\elements162816.db

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

その他

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
WCCloud
cfg = {encoded value}

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、メインとなるコンポーネントが必要になります。

マルウェアは、以下のプロセスの存在を確認します。

  • wireshark.exe
  • fiddler.exe
  • httpanalyze
  • HipsDaemon
  • softice.exe
  • windgb.exe
  • dbg.exe
  • tcpmon
  • networktrafficview.exe
  • hookme.exe
  • sniff.exe
  • chkencap.exe
  • wsockexpert

マルウェアは、以下を実行します。

  • It does not perform its download routine if any of the processes are detected running in the affected system
  • Connects to the following URL's:
    • http://yky.{BLOCKED}e.com:38275/api/cload.asp?sid={numbers}
    • https://{BLOCKED}a.{BLOCKED}1.la/go1?id=20625191&rt={numbers}&rl=1280*1024&lang=zh-CN&ct=unknow&pf=1&ins=1&vd=1&ce=1&cd=32&ds=hello&ing=1&ekc=&sid={numbers}&tt=hello&kw=hello&cu=https:\\{BLOCKED}o.{BLOCKED}u.com&pu=https:\\{BLOCKED}o.{BLOCKED}u.com
    • https://{BLOCKED}a.{BLOCKED}1.la/go1?id=20625191&rt={numbers}&rl=1280*1024&lang=zh-CN&ct=unknow&pf=1&ins=1&vd=1&ce=1&cd=32&ds=hello&ing=1&ekc=&sid={numbers}&tt=hello&kw=hello&cu=https:\\www.{BLOCKED}u.com\{value}&pu=https:\\www.{BLOCKED}u.com\{value}

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.780.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年4月2日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.781.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年4月3日

手順 1

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\WCCloud
    • cfg = {encoded value}

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Trojan.JS.TWINFLOWER.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください