解析者: Emilio Marcel Garcia   

 別名:

Trojan:Win32/CryptInject!MTB (MICROSOFT); Trojan-Spy.Agent (IKARUS)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、イベントを作成します。 ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  詳細

ファイルサイズ 1,252,610 bytes
タイプ CHM
メモリ常駐 はい
発見日 2020年3月16日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, 画像の表示, キー入力操作情報の記録, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\0.png
  • %User Temp%\1.png
  • %User Temp%\2.png
  • %User Temp%\3.png
  • %User Temp%\4.png
  • %User Temp%\1-index.htm -> used to display the PNG files and run the CAB file
  • %User Temp%\~tmp6.cab -> main payload; detected as Trojan.Win32.INFOSTEALER.THDOABO
  • %AppDataLocal%\systemsrv7.txt -> copy of ~tmp6.cab

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %AppDataLocal%フォルダは、ローカルアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • cmd.exe /c for %i in (*.chm) do (hh -decompile %temp% %~i)&&cmd /c %temp%/~tmp6.cab

マルウェアは、以下のプロセスにコードを組み込みます。

  • {any process with access rights}
  • {any process with access rights}
    • The malware will continually inject codes into available processes until two infected processes are synchronized.

自動実行方法

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう<User Startup>フォルダ内に以下のファイルを作成します。

  • %User Startup%\systemsrv7.lnk -> pointed to systemsrv7.txt

(註:%User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows 2003(32-bit)、XP、2000(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8、 8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。このファイルは、キー入力操作情報を収集するために利用されます。

  • %04d%02d%02d%02d%02d%02d%03d.LOG -> format is current year, month, day, hour, minute, second, and millisecond

その他

マルウェアは、以下の画像を表示します。

  • %User Temp%\0.png

  • %User Temp%\1.png

  • %User Temp%\2.png

  • %User Temp%\3.png

  • %User Temp%\4.png

  • http://{BLOCKED}ive.icu/downl/images/jpg_1.gif

マルウェアは、以下のWebサイトにファイルをアップロードします。

  • http://{BLOCKED}ive.icu/upload10.php
    • %04d%02d%02d%02d%02d%02d%03d.LOG is uploaded.

マルウェアは、以下を実行します。

  • It injects the following DLLs into the target processes:
    • Mngr.dll -> responsible for injection and synchronization
    • Klgr.dll -> logs user keystrokes
    • Send.dll -> uploads to the URL stated
    • Auto.dll -> creates autostart technique
    • Dldr.dll -> searches for specific .exe, .bat, .cmd, .vbs, and .js files and executes them
    • Brsr.dll -> browses drives and directories
  • It attempts to a load a certain Krrde.dll.

マルウェアは、以下のイベントを作成します。

  • e_tr10_{104 and higher}_0
  • e_tr10_{104 and higher}_1
  • e_tr10_{104 and higher}_2
    • Events are used to synchronize the two infected processes.

ただし、情報公開日現在、このWebサイトにはアクセスできません。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.778.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年4月1日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.779.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年4月2日

手順 1

Windows XP、Windows Vista 、Windows 7、および Windows 10 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\0.png
  • %User Temp%\1.png
  • %User Temp%\2.png
  • %User Temp%\3.png
  • %User Temp%\4.png
  • %User Temp%\1-index.htm
  • %User Temp%\~tmp6.cab
  • %AppDataLocal%\systemsrv7.txt
  • %User Startup%\systemsrv7.lnk
  • %04d%02d%02d%02d%02d%02d%03d.LOG

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Trojan.HTML.INFOSTEALER.THDOABO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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