解析者: Sabrina Lei Sioting   

 別名:

Trojan:Win32/Vundo.IX (Microsoft); Trojan.Win32.Monderd.gen (Kaspersky); Vundo (McAfee); Troj/Virtum-Gen (Sophos); Trojan.Vundo.Gen.4 (FSecure); Trojan.Win32.Monder.gen.1 (Sunbelt); Trojan.Win32.Monderd (Ikarus)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、Internet Explorer(IE)のセキュリティ設定レベルを下げます。

  詳細

ファイルサイズ 238,592 bytes
タイプ DLL
メモリ常駐 はい
発見日 2009年6月22日
ペイロード ファイルのダウンロード, ファイルの作成, URLまたはIPアドレスに接続, システムセキュリティへの感染活動

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %System%\bb911232-.txt

(註:%System%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\System"、Windows NT および 2000 の場合、"C:\WinNT\System32"、Windows XP および Server 2003 の場合、"C:\Windows\System32" です。)

マルウェアは、以下のプロセスに自身を組み込み、システムのプロセスに常駐します。

  • explorer.exe

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}\
InprocServer32
{default} = "{malware path}\{malware name}.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{random CLSID}\InprocServer32
{default} = "{malware path}\{malware name}.dll"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{Random Name} = "Rundll32.exe {malware path}\{malware name}.dll,s"

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加し、自身をBrowser Helper Object(BHO)として登録します。これにより、Internet Explorer(IE)が起動するとマルウェアが自動実行されます。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Explorer\
Browser Helper Objects\{random CLSID}

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}\
InprocServer32
ThreadingModel = "Both"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{random CLSID}\InprocServer32
ThreadingModel = "Both"

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows NT\CurrentVersion\Windows
LoadAppInit_DLLs = "1"

マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリキーまたはレジストリ値を変更します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wuauserv
Start = "4"

(註:変更前の上記レジストリ値は、「2」となります。)

マルウェアは、インストールの過程で、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}

HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID\{random CLSID}\
InprocServer32

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{random CLSID}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\
CLSID\{random CLSID}\InprocServer32

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
{random characters}

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
FCOVM

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
RemoveRP

Webブラウザのホームページおよび検索ページの変更

マルウェアは、IEのセキュリティ設定レベルを下げます。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • {malware path}\{malware name}.ini - detected as Mal_VundoG
  • {malware path}\{malware name}.ini2 - detected as Mal_VundoG

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://{BLOCKED}6.138/32/32.dll?setid=an2g&affid={data}&uid=&rid=vm571&guid={guid} - detected by Trend Micro as TROJ_VUNDO.JWE
  • http://{BLOCKED}9.55/i.exe?setid=an2g&affid={data}&uid=&rid=vm571&guid={guid} - detected as TROJ_DLOADR.ARP

  対応方法

対応検索エンジン: 9.200
初回 VSAPI パターンバージョン 6.214.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2009年6月22日
VSAPI OPR パターンバージョン 6.215.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2009年6月23日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 3

この「TROJ_VUNDO.KQF」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    Mal_VundoG
    TROJ_VUNDO.JWE
    TROJ_DLOADR.ARP

手順 4

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft
    • {random characters}
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft
    • FCOVM
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft
    • RemoveRP

手順 5

追加されたランダムなCLSIDキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

手順 6

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {Random Name} = "Rundll32.exe {malware path}\{malware name}.dll,s"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Windows
    • LoadAppInit_DLLs = "1"

手順 7

変更されたレジストリ値を修正します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\wuauserv
    • From: Start = "4"
      To: Start = 2

手順 8

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。 %System%\bb911232-.txt

手順 9

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_VUNDO.KQF」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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