解析者: kathleenno   

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows XP, Windows Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

  詳細

ファイルサイズ 112,184 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2011年7月28日
ペイロード ファイルのダウンロード

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\Crypto\DES64v5\msieckc.exe - also detected as TROJ_MOTMOT.M
  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2005\PHIME2002A.exe - also detected as TROJ_MOTMOT.M
  • %User Temp%\automngr.exe - also detected as TROJ_MOTMOT.M
  • %User Temp%\rstimgr.dll - also detected as TROJ_MOTMOT.M
  • %User Temp%\rstimgr.inf - non-malicious file
  • %User Temp%\smcnmgr.exe - detected as WORM_OTORUN.KEN
  • %User Temp%\winmsgr.exe - also detected as TROJ_MOTMOT.M

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。. %User Temp%はWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Temp"、Windows NT の場合、"C:\Profiles\<ユーザー名>\TEMP"、Windows 2000、XP、Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\TEMP" です。)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2005
  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\Crypto\DES64v5

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、以下の Mutex を作成し、メモリ上で自身の重複実行を避けます。

  • 20110617
  • 720110613
  • 820110615

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
{malware filename} = "{malware path and filename}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
PHIME2002A.exe = "%User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2005\PHIME2002A.exe"

作成活動

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、不正なファイルをダウンロードして実行します。

  • http://wwvv.{BLOCKED}led.net/minor/txt/read.php
  • http://wwvv.{BLOCKED}led.net/minor/images/view.php

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • %Current%\ctfmon.exe - also detected as TROJ_MOTMOT.M

その他

ワームは、以下のWebサイトにアクセスし、自身の感染を通知します。

  • http://{BLOCKED}il.ns01.biz/bin/read_a.php

ワームは、感染コンピュータ内に以下のファイルが存在するかを確認します。

  • %User Temp%\CR_1.tmp\dtlcntr.exe
  • %User Temp%\CR_1.tmp\googletoolbar.exe
  • %User Temp%\CR_1.tmp\active.dll
  • %User Temp%\CR_1.tmp\detect.dll

ワームが作成する以下のファイルは、トレンドマイクロの製品ではこのワームとして検出されます。

  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\Crypto\DES64v5\msieckc.exe
  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2005\PHIME2002A.exe
  • %User Temp%\automngr.exe
  • %User Temp%\rstimgr.dll
  • %User Temp%\winmsgr.exe

ワームが作成する以下のファイルは、トレンドマイクロの製品では「 WORM_OTORUN.KEN」として検出されます。

  • %User Temp%\smcnmgr.exe

ワームが作成する以下のファイルは、無害なファイルです。

  • %User Temp%\rstimgr.inf

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900
初回 VSAPI パターンバージョン 8.317.00
初回 VSAPI パターンリリース日 2011年7月28日

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

この「TROJ_MOTMOT.M」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    WORM_OTORUN.KEN

手順 3

「TROJ_MOTMOT.M」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは Process Explorer に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
    • {malware filename} = "{malware path and filename}"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • PHIME2002A.exe = "%User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2005\PHIME2002A.exe"

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\Crypto\DES64v5
  • %User Profile%\Application Data\Microsoft\IME\V2005

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %User Temp%\rstimgr.inf

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_MOTMOT.M」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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