TROJ_MDROPPR.RC

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。 マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアもしくはグレイウェア、または不正リモートユーザによるスパムメールに添付され、コンピュータに侵入します。

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

• %User Profile%\Local Settings\iros2012.doc
• %User Profile%\Local Settings\log1.txt

(註：%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞" です。)

感染活動

マルウェアは、ワーム活動の機能を備えていません。

バックドア活動

マルウェアは、バックドア活動の機能を備えていません。

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

• %User Profile%\Local Settings\fabc.scr - detected by Trend Micro as TROJ_DROPPR.RK
• %User Profile%\Local Settings\abc.scr - detected by Trend Micro as BKDR_FYNLOS.SM

(註：%User Profile% フォルダは、Windows 98 および MEの場合、"C:\Windows\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows NTでは、"C:\WINNT\Profiles\＜ユーザ名＞"、Windows 2000, XP, Server 2003の場合は、"C:\Documents and Settings\＜ユーザ名＞" です。)

マルウェアは、以下のソフトウェアに存在する脆弱性を利用して感染活動をします。この脆弱性が利用されると、マルウェアは不正なファイルを作成します。

• (MS12-027) Vulnerability in Windows Common Controls Could Allow Remote Code Execution (2664258)

マルウェアは、作成されたファイルを実行します。

ダウンロード活動

マルウェアは、ダウンロードする機能を備えていません。

情報漏えい

マルウェアは、情報収集する機能を備えていません。

その他

マルウェアが作成する以下のファイルは、「TROJ_DROPPR.RK」として検出されます。

• %User Profile%\Local Settings\fabc.scr

マルウェアが作成する以下のファイルは、「BKDR_FYNLOS.SM」として検出されます。

• %User Profile%\Local Settings\abc.scr

マルウェアは、作成したMicrosoft Wordのファイル "%User Profile%\Local Settings\iros2012.doc" を開き、自身の不正活動を隠ぺいします。

マルウェアは、ルートキット機能を備えていません。