TROJ_MALEPS.B
W97M/HWPS.AGN (Avira); Trojan.HTML.Agent.mb (Kaspersky); TrojanDropper:Win32/Agent (Microsoft); Trojan.Mdropper (Symantec)
Windows
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
このマルウェアは、韓国語に対応したワードプロセッサ・ソフトウェア「ハングル ワード プロセッサー(HWP)」のが添付されたメールを利用した攻撃に関連しています。この攻撃では、コンピュータにアクセスするために、PostScriptが利用されました。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Startup%\HncCheck.lnk -> taget location: C:\Windows\System32\rundll32.exe %temp%\..\HncBB80.bin,MainCallBack
- %AppDataLocal%\HncBB80.bin -> detected as TROJ_HWDOOR.A
マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。
- %User Temp%\Hnc\BinData\EMB00000{7 random hex}.ps
(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)
マルウェアは、以下の通常のプロセスにスレッドを組み込みます。
- explorer.exe
その他
マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスしてインターネット接続を確認します。
- www.kbautosys.com
マルウェアが作成する以下のファイルは、”C:\Windows\System32\rundll32.exe %temp%\..\HncBB80.bin,MainCallBack”に誘導します。
- %User Startup%\HncCheck.lnk
マルウェアが作成する以下のファイルは、「TROJ_HWDOOR.A」として検出されます。
- %AppDataLocal%\HncBB80.bin
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\Hnc\BinData\EMB00000{7 random hex}.ps
- %User Startup%\HncCheck.lnk
- %AppDataLocal%\HncBB80.bin
手順 4
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_MALEPS.B」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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