解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

Trojan-Dropper.Win32.Injector.icwk (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows 2000, Windows Server 2003, Windows XP (32-bit, 64-bit), Windows Vista (32-bit, 64-bit), Windows 7 (32-bit, 64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 134,144 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年4月24日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\autorun.inf
  • %User Temp%\AppLaunch\Service.exe
  • %User Temp%\AppLaunch\App.ine
  • %User Temp%\{random}.0.cs
  • %User Temp%\{random}.tmp
  • %User Temp%\{random}.dll
  • %User Temp%\{random}.err
  • %User Temp%\{random}.out

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。. %User Temp%フォルダはWindowsの種類とインストール時の設定などにより異なります。標準設定では、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\rundll32.exe

(註:%System Root%フォルダは、標準設定では "C:" です。また、オペレーティングシステムが存在する場所です。)

HOSTSファイルの改変

マルウェアは、コンピュータのHOSTSファイルを改変します。これにより、ユーザは、以下のWebサイトにアクセスすると、別のWebサイトに誘導されます。

  • bancaribe.com.ve
  • www.bancaribe.com.ve
  • bancodevenezuela.com
  • www.bancodevenezuela.com
  • provincial.com
  • www.provincial.com
  • bodinternet.com
  • www.bodinternet.com

マルウェアは、WindowsのHOSTSファイルに以下の文字列を追加します。

  • 74.221.212.116 bancaribe.com.ve
  • 74.221.212.116 www.bancaribe.com.ve
  • 74.221.212.116 bancodevenezuela.com
  • 74.221.212.116 www.bancodevenezuela.com
  • 74.221.212.116 provincial.com
  • 74.221.212.116 www.provincial.com
  • 74.221.212.116 bodinternet.com
  • 74.221.212.116 www.bodinternet.com

その他

マルウェアは、ユーザが感染コンピュータ上のドライブへアクセスすると自身のコピーが自動実行するように、コンピュータのルートフォルダ内に "AUTORUN.INF" を作成します。

上記INFファイルには、以下の文字列が含まれています。

[autorun]
shelexecute=rundll32.exe

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.876.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年4月25日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.877.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年4月25日

トレンドマイクロのお客様:

    最新のバージョン(パターンファイル および エンジン)を導入したセキュリティ対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。検出したファイルはすべて「削除」し、検出したウイルスはすべて「駆除」してください。削除対象となるファイルには、トロイの木馬型マルウェアやスクリプト系、上書き感染型ウイルス(overwriting virus)、ジョーク・プログラムなど「駆除」できないマルウェアがあげられ、これらのファイルを検出した場合は、すべて「削除」してください。

インターネットをご利用の皆様:

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