解析者: Jaime Benigno Reyes   

 別名:

Trojan.FakeAV (Symantec); Rogue:Win32/FakeRean (Microsoft)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 84,480 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2014年12月8日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %AppDataLocal%\893686b8
  • %Application Data%\893686b8
  • %All Users Profile%\893686b8 (Windows Vista and higher versions)
  • %All Users Profile%\Application Data\893686b8 (Versions lower than Windows Vista)
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Templates\893686b8 (Windows Vista and higher versions)
  • %User Profile%\Templates\893686b8 (Versions lower than Windows Vista)

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %AppDataLocal%\{random alphanumeric characters}.exe

(註:%AppDataLocal%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista および 7 の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local" です。)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
qcgce2mrvjq91kk1e7pnbb19m52fx1956jc03il0h = "%AppDataLocal%\{random alphanumeric characters}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
Services\wuauserv

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\WinDefend

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\
services\wscsvc

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}737.com
  • http://{BLOCKED}4se2.com

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700
初回 VSAPI パターンバージョン 11.330.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2014年12月8日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.331.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2014年12月8日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • qcgce2mrvjq91kk1e7pnbb19m52fx1956jc03il0h = "%AppDataLocal%\{random alphanumeric characters}.exe"

手順 5

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %AppDataLocal%\893686b8
  • %Application Data%\893686b8
  • %All Users Profile%\893686b8 (Windows Vista and higher versions)
  • %All Users Profile%\Application Data\893686b8 (Versions lower than Windows Vista)
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Templates\893686b8 (Windows Vista and higher versions)
  • %User Profile%\Templates\893686b8 (Versions lower than Windows Vista)

手順 6

以下のファイルをバックアップを用いて修復します。なお、マイクロソフト製品に関連したファイルのみ修復されます。このマルウェア/グレイウェア/スパイウェアが同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services
    • wuauserv
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • WinDefend
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services
    • wscsvc

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_FAKEAV.YSWO」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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