解析者: Marfel Tiamzon   

 プラットフォーム:

Windows 2000, XP, Server 2003

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 580830 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2011年1月19日
ペイロード ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %WINDOWS%\services.exe - detected as WORM_AUTORUN.FJI
  • %WINDOWS%\oodbnt2.ini
  • %WINDOWS%\UNINSTALLC32.exe - detected as TROJ_FALERT.MCS
  • %WINDOWS%\LastGood\system32\scrrun.dll
  • %system%\dllcache\scrrun.dll
  • %USER TEMP%\errdlg.exe
  • %USER TEMP%\rememberthistime.rar
  • %USER TEMP%\Videoman1.exe
  • %USER TEMP%\Videoman2.exe

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %WINDOWS%\Pifex32.inf

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %WINDOWS%\LastGood
  • %WINDOWS%\LastGood\system32
  • %Program Files%\Programs

(註:%Program Files%は、標準設定では "C:\Program Files" です。)

他のシステム変更

マルウェアは、インストールの過程で以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Programs.exe\
Programs
Directory = %Program Files%\Programs

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\SharedDLLs
%system%\scrrun.dll = 1

  対応方法

対応検索エンジン: 8.900

手順 1

Windows XP および Windows Server 2003 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Programs.exe

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\SharedDLLs
    • %system%\scrrun.dll = 1

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • In %WINDOWS%\oodbnt2.ini
    • %system%\dllcache\scrrun.dll
      • %USER TEMP%\errdlg.exe
        • %USER TEMP%\rememberthistime.rar
          • %USER TEMP%\Videoman1.exe
            • %USER TEMP%\Videoman2.exe

手順 5

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
註:このフォルダは、隠しフォルダとして設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • In %WINDOWS%\LastGood
    • %Program Files%\Programs

手順 6

この「TROJ_DROPPER.IJX」が作成、あるいは、ダウンロードした以下のファイルを検索し、検索した場合は削除してください。

    • In TROJ_FALERT.MCS
      • WORM_AUTORUN.FJI

手順 7

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_DROPPER.IJX」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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