解析者: Ryan Gardo   
 更新者 : Homer Pacag

 別名:

Trojan-Downloader.Win32.Cabby.cemx(Kaspersky), Downloader.Ponik!gen9(Symantec), Kryptik.PDB(Norman)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 69,632 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年4月15日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Temp%\{random filename1}.cab
  • %User Temp%\{random filename2}.exe - detected as TROJ_CRYPCTB.YVU
  • %User Temp%\{malware filename}.rtf

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

情報漏えい

マルウェアは、コンピュータ内に以下のFTPクライアントまたはファイルマネージャのアカウント情報が保存されている場合、これらのアカウント情報を収集します。

  • FlashFXP 4
  • Frigate3
  • FTP Commander
  • FTP Explorer
  • FTP Navigator
  • FTP Rush
  • FTPDisk
  • FTPGetter
  • FTPNow
  • FTPRush
  • FTPVoyager
  • Ghisler
  • Ipswitch WS_FTP
  • LeapFTP
  • LeechFTP
  • LinasFTP
  • NetDrive
  • NetSarang
  • Nico Mak Computing WinZip FTP
  • NovaFTP
  • NppFTP
  • PuTTY
  • QCToolbar Software
  • RhinoSoft
  • Robo-FTP 3.7
  • SecureFX
  • SmartFTP
  • Staff-FTP
  • Total Commander
  • TurboFTP
  • UltraFXP
  • WinFTP
  • 3D-FTP
  • AceBIT
  • ALFTP
  • Bear Share
  • BitKinex
  • BlazeFTP
  • BulletProof Software
  • ClassicFTP
  • CoffeeCup Software
  • COREFTP
  • CuteFTP
  • CuteFTP 6 Home
  • CuteFTP 6 Professional
  • CuteFTP 7 Home
  • CuteFTP 7 Professional
  • CuteFTP 8 Home
  • CuteFTP 8 Professional
  • CuteFTP 9
  • CuteFTP Lite
  • CuteFTP Pro
  • Cyberduck
  • DeluxeFTP
  • Directory Opus
  • EasyFTP
  • ExpanDrive
  • FastTrack
  • FFFTP
  • FileZilla
  • FlashFXP 3

マルウェアは、上述のFTPクライアントおよびファイルマネージャのいずれかから、以下のアカウント情報を収集します。

  • Directory list
  • Password
  • Port Number
  • Server Name
  • Server Type
  • User Name

マルウェアは、保存されている以下のEメール認証情報を収集します。

  • IncrediMail
  • Outlook
  • Pocomail Software
  • RimArts
  • Thunderbird
  • Windows Live Mail
  • BatMail
  • Yandex

マルウェアは、以下のブラウザから、ユーザ名、パスワードやホスト名といった保存された情報を収集します。

  • Chrome
  • ChromePlus
  • Chromium
  • FlashPeak
  • Flock
  • Internet Explorer
  • K-Meleon
  • Mozilla Firefox
  • Opera
  • SeaMonkey
  • RockMelt
  • Bromium

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://http://{BLOCKED}oep.nl/images/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}s1vc.altervista.org/listini/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}beraffair.org.au/wp-content/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}nwijhe92.nl/diversen/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}mpex.de/system/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}extric.hostei.com/pub/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}swebservices.com/testing/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}olochef.com/wp-content/efax.jpg
  • http://www.a{BLOCKED}ente4u.eu/aglextra/efax.jpg
  • http://{BLOCKED}andstares.co.uk/docs/efax.jpg

マルウェアは、以下のファイルを開きます。

  • %User Temp%\{malware filename}.rtf

(註:%User Temp%フォルダは、ユーザの一時フォルダで、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。.)

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.610.06
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年4月15日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.611.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年4月16日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %User Temp%\{random filename1}.cab
  • %User Temp%\{random filename2}.exe
  • %User Temp%\{malware filename}.rtf

手順 5

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_DALEXIS.SMN」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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