解析者: Michelle Morales   

 別名:

ERROR (Kaspersky); Mal/Generic-L (Sophos)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 219,678 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年2月7日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %System Root%\{random file name}\{random file name}.exe
  • %User Profile%\Start Menu\Programs\Startup\{random file name}.exe
  • %Application Data%\{random file name}.exe

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %System Root%\1009bbe4

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = "%System Root%\{random file name}\{random file name}.exe"

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random file name} = "%Application Data%\{random file name}.exe"

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}\
01123455567789D

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}
{random character}k = "-----BEGIN PUBLIC KEY----- {public key}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}
{random character}u = "{description of what happened to your file}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}
{random character}r = "{explanation of what happened to your files in HTML}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}
{random character}v = "[DEFAULT] BASEURL=http://paytoc4gtpn5czl2.{BLOCKED}solutions.com/{personal ID number} [InternetShortcut] URL=http://paytoc4gtpn5czl2.{BLOCKED}solutions.com/{personal ID number}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}\
01123455567789D
{path} = "{data}"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\out.png
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.TXT
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.HTML
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.URL
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.PNG
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.TXT
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.HTML
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.URL
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.PNG

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}r.es
  • http://{BLOCKED}ia.it
  • {BLOCKED}5.164.184
  • {BLOCKED}70.88
  • {BLOCKED}167.140
  • http://{BLOCKED}consultancy.com:{port}/{random}
  • http://{BLOCKED}oard.com{port}/{random}

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.700

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

不明なレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\{random 1}

手順 5

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 1009bbe = "%System Root%\1009bbe4\1009bbe4.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • 1009bbe = "%Application Data%\1009bbe4.exe"

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.TXT
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.HTML
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.URL
  • C:\{folder}\HELP_DECRYPT.PNG
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.TXT
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.HTML
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.URL
  • D:\{folder}\HELP_DECRYPT.PNG

手順 7

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %System Root%\1009bbe4

手順 8

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ_CRYPWALL.LC」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください