解析者: Cris Nowell Pantanilla   

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 176,128 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2015年3月10日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下の無害なファイルを作成します。

  • %Application Data%\key.dat
  • %Application Data%\log.html

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Application Data%\{random}.exe

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
svcav_module = %Application Data%\{random}.exe

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスして感染コンピュータのIPアドレスを収集します。

  • http://ipinfo.io/ip

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • https://{BLOCKED}ib47vlep5o.tor2web.fi
  • https://{BLOCKED}ib47vlep5o.{BLOCKED}b.blutmagie.de
  • https://{BLOCKED}ib47vlep5o.{BLOCKED}8.net
  • https://{BLOCKED}ib47vlep5o.{BLOCKED}9.net

マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。

  • DayZProfile
  • accdb
  • apk
  • arch00
  • arw
  • asset
  • avi
  • bar
  • bay
  • big
  • bik
  • bkf
  • bkp
  • blob
  • bsa
  • cas
  • cdr
  • cer
  • cfr
  • crt
  • crw
  • css
  • csv
  • d3dbsp
  • das
  • dazip
  • dbfv
  • dcr
  • der
  • desc
  • dmp
  • dng
  • doc
  • docm
  • docx
  • dwg
  • dxg
  • epk
  • eps
  • erf
  • esm
  • flv
  • forge
  • fos
  • fpk
  • fsh
  • gdb
  • gho
  • hkdb
  • hkx
  • hplg
  • hvpl
  • ibank
  • icxs
  • indd
  • itdb
  • itl
  • itm
  • iwd
  • iwi
  • jpe
  • jpeg
  • jpg
  • kdb
  • kdc
  • layout
  • lbf
  • litemod
  • lrf
  • ltx
  • lvl
  • map
  • mcgame
  • mcmeta
  • mdb
  • mdbackup
  • mddata
  • mdf
  • mef
  • menu
  • mlx
  • mpqge
  • mrwref
  • ncf
  • nrw
  • ntl
  • odb
  • odc
  • odm
  • odp
  • ods
  • odt
  • orf
  • pak
  • pdd
  • pdf
  • pef
  • pem
  • pfx
  • pkpass
  • png
  • ppt
  • pptm
  • pptx
  • psd
  • psk
  • pst
  • ptx
  • qdf
  • qic
  • raf
  • rar
  • raw
  • rgss3a
  • rim
  • rofl
  • rtf
  • rwl
  • sav
  • sc2save
  • sid
  • sidd
  • sidn
  • sie
  • sis
  • slm
  • snx
  • srf
  • srw
  • sum
  • svg
  • syncdb
  • tax
  • tor
  • txt
  • unity3d
  • upk
  • vdf
  • vfs0
  • vpk
  • vpp_pc
  • vtf
  • wma
  • wmo
  • wmv
  • wotreplay
  • wpd
  • wps
  • xlk
  • xls
  • xlsb
  • xlsm
  • xlsx
  • xxx
  • ztmp

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.750
初回 VSAPI パターンバージョン 11.530.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2015年3月10日
VSAPI OPR パターンバージョン 11.531.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2015年3月11日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

「TROJ_CRILOCK.YNW」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 3

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

 
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • svcav_module = "%Application Data%\{random}.exe"

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
%Application Data%\key.dat
%Application Data%\log.html

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_CRILOCK.YNW」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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