解析者: Jeanne Jocson   

 別名:

Trojan.MSIL.Miner.aid (Kaspersky)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード

マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 112,640 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2017年1月24日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続

インストール

マルウェアは、異なるファイル名を用いて以下のフォルダ内に自身のコピーを作成します。

  • %All Users Profile%\UpdateService\UpdateService.exe

(註:%All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、以下のコンポーネントファイルを作成します。

  • %Application Data%\AppCache\1\cygcom_err-2.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygcrypto-1.0.0.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygcurl-4.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cyggcc_s-1.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cyggssapi_krb5-2.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygiconv-2.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygidn-11.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygintl-8.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygk5crypto-3.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygkrb5-3.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygkrb5support-0.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cyglber-2-4-2.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygldap-2-4-2.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygnghttp2-14.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygpsl-5.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygsasl2-3.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygssh2-1.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygssl-1.0.0.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygunistring-2.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygwin1.dll
  • %Application Data%\AppCache\1\cygz.dll

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のファイルを作成し実行します。

  • %Application Data%\AppCache\1\java.exe←detected by Trend Micro as TROJ_COINMINER.AUSF

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • "%System%\schtasks.exe" /Delete /TN "UpdateService" /F
  • "%System%\schtasks.exe" /Create /RU SYSTEM /SC ONSTART /TN "UpdateService" /TR "\"%All Users Profile%\UpdateService\UpdateService.exe\" -t"
  • "%System%\schtasks.exe" /Run /TN "UpdateService"
  • "%System%\schtasks.exe" /Delete /TN "UpdateService" /F
  • "%System%\schtasks.exe" /Create /RU SYSTEM /SC ONSTART /TN "UpdateService" /TR "\"%All Users Profile%\UpdateService\UpdateService.exe\" -t"

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %All Users Profile%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\All Users”、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\ProgramData” です。.)

マルウェアは、Windowsのタスクスケジューラを用いて、「スケジュールされたタスク」を作成します。これにより、作成されたコピーが実行されます。

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • %Application Data%\AppCache\1

(註:%Application Data%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。.)

自動実行方法

この「スケジュールされたタスク」により、以下の時間ごとにマルウェアが実行されます。

  • Windows Startup

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %Windows%\Tasks\UpdateService.job

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • http://{BLOCKED}op.ru/templates/beez3/html/layouts/joomla/system/log.php?url=/update/check
  • {BLOCKED}op.ru
  • {BLOCKED}eb.com
  • xmr7.{BLOCKED}-pool.fr:3333

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • %Application Data%\AppCache\1

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • %Windows%\Tasks\UpdateService.job

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「TROJ_COINMINER.WINQ」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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