解析者: Rhena Inocencio   

 プラットフォーム:

Windows XP (64-bit), Windows Vista (64-bit), Windows 7 (64-bit)

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 73,728 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2013年2月6日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアのDLLコンポーネントは、以下のプロセスに組み込まれます。

  • lsass.exe

その他

マルウェアが自身の不正活動を実行するためには、以下のコンポーネントが必要になります。

  • {Malware Path and File Name}.dll - detected as TROJ64_INJECT.USR

マルウェアは、通常のプロセス「lsass.exe」に「TROJ64_INJECT.USR」として検出される自身の不正なDLLコンポーネントを組み込みます

マルウェアは、以下のパラメータを利用して自身にDLLコンポーネントはを読み込みます。

    <マルウェアのパスおよびファイル名>.exe -s TRUE <文字列1><文字列2>

<文字列1>および<文字列2>は以下のとおりです。

  • <文字列1>:TROJ64_INJECT.USRのパスおよびファイル名が暗号化されたもの
  • <文字列2>:暗号化されたURL

マルウェアは、Windows起動時に自動実行されるよう自身をサービスとして以下のように登録します。

  • <マルウェアのファイル名>

マルウェアが自身の不正活動を実行するために必要とする以下のコンポーネントは、「TROJ64_INJECT.USR」として検出されます。

  • <マルウェアのパスおよびファイル名>.dll

  対応方法

対応検索エンジン: 9.300
初回 VSAPI パターンバージョン 9.708.08
初回 VSAPI パターンリリース日 2013年2月6日
VSAPI OPR パターンバージョン 9.709.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2013年2月6日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「TROJ64_INSTOL.USR」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このマルウェアのサービスを無効にします。

[ 詳細 ]
  • {Malware File Name}

手順 5

「TROJ64_INSTOL.USR」として検出されたファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。

手順 6

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「TROJ64_INSTOL.USR」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

註:

手順 6の前に、以下のファイルを検索し、検出した場合は削除してください。


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