RANSOM_MAKTUB
Win32/Filecoder.NGB (ESET), Trojan.Cryptolocker.N (Symantec)
Windows
マルウェアタイプ:
トロイの木馬型
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
はい
感染報告の有無 :
はい
概要
トレンドマイクロは、このマルウェアをNoteworthy(要注意)に分類しました。
この新しい身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)は、脅迫状に独自のグラフィックデザインを利用することで知られています。他のランサムウェアと同様、Eメールを介して侵入し、ファイルを暗号化します。
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\{random filename}.cab - archive containing the RTF document
- %User Temp%\{malware filename}.rtf - non-malicious document
- {folders containing encrypted files}\_DECRYPT_INFO_{extension name}.html - ransom note
- %User Temp%\{extension name}.gif - Maktub Locker logo
(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)
他のシステム変更
マルウェアは、以下のファイルを改変します。
- It encrypts files and appends a random extension to the encrypted files
その他
マルウェアは、以下の拡張子をもつファイルを暗号化します。
- apk
- arch00
- arw
- asset
- avi
- bar
- bay
- bc6
- bc7
- big
- bik
- bkf
- bkp
- blf
- blob
- bsa
- bup
- cab
- cas
- cat
- cdf-ms
- cdr
- cer
- cfr
- chm
- com
- cpl
- cr2
- crt
- crw
- css
- csv
- cur
- d3dbsp
- das
- dat
- dayzprofile
- dazip
- db0
- dba
- dbf
- dbfv
- dcr
- der
- desc
- dll
- dmp
- dng
- doc
- docm
- docx
- dot
- dotx
- drv
- dwg
- dxf
- dxg
- epk
- eps
- erf
- esm
- exe
- exif
- ff
- flv
- fon
- forge
- fos
- fpk
- fsh
- gdb
- gho
- gif
- gpd
- hkdb
- hkx
- hlp
- hplg
- htm
- html
- hvpl
- ibank
- ico
- icxs
- idl
- ifo
- indd
- inf
- inf_loc
- ini
- itdb
- itl
- itm
- iwd
- iwi
- jfif
- jpe
- jpeg
- jpg
- js
- kdb
- kdc
- kf
- layout
- lbf
- lck
- lib
- litemod
- lnk
- log
- log1
- log2
- lrf
- ltx
- lvl
- m2
- m3u
- m4a
- man
- manifest
- map
- mcgame
- mcmeta
- mdb
- mdbackup
- mddata
- mdf
- mef
- menu
- mht
- mlwivc
- mlx
- mof
- mov
- mp4
- mpg
- mpp
- mpqge
- mrw
- mrwref
- msg
- msi
- msp
- mui
- mum
- ncf
- nef
- nlp
- nls
- nrw
- ntl
- ocx
- odb
- odc
- odm
- odp
- ods
- odt
- orf
- p12
- p7b
- p7c
- pak
- pdb
- pdd
- pef
- pem
- pfx
- pgp
- pkpass
- pnf
- png
- ppd
- ppsx
- ppt
- pptm
- pptx
- psd
- psk
- pst
- ptx
- py
- qdf
- qic
- r3d
- raf
- raw
- rb
- rdp
- re4
- regtrans-ms
- resx
- rgss3a
- rim
- rofl
- rtf
- rw2
- rwl
- sav
- sb
- sc2save
- scr
- shs
- sid
- sidd
- sidn
- sie
- sis
- slm
- snx
- so
- sql
- sr2
- srf
- srw
- sum
- svg
- swf
- syncdb
- sys
- t12
- t13
- tax
- tc
- thm
- thmx
- tif
- tor
- ttf
- txt
- unity3d
- upk
- vcf
- vdf
- vfs0
- vob
- vpk
- vpp_pc
- vsd
- vtf
- w3x
- wallet
- wav
- wb2
- wma
- wmf
- wmo
- wmv
- wotreplay
- wpd
- wps
- x3f
- xdr
- xf
- xlk
- xls
- xlsb
- xlsm
- xlsx
- xml
- xrm-ms
- xsd
- xxx
- ztmp
<補足>
インストール
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %User Temp%\{ランダムなファイル名}.cab - RTF 文書を含んだアーカイブ
- %User Temp%\{マルウェアのファイル名}.rtf - 無害な文書ファイル
- {暗号化されたファイルを含むフォルダ}\_DECRYPT_INFO_{拡張子名}.html - 脅迫状
- %User Temp%\{拡張子名}.gif - 「Maktub Locker」のロゴ
マルウェアは、ファイルを暗号化し、ランダムな拡張子を暗号化したファイルに追加します。
注意:
マルウェアは、ファイルを暗号化した後、以下のウィンドウを表示します。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。
手順 3
「RANSOM_MAKTUB」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
以下のファイルを検索し削除します。
- %User Temp%\{random filename}.cab
- %User Temp%\{malware filename}.rtf
- %User Temp%\{extension name}.gif
- {folders containing encrypted files}\_DECRYPT_INFO_{extension name}.html
手順 5
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM_MAKTUB」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
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