解析者: Rhena Inocencio   

 別名:

Mal/Ransom-EG (Sophos), Trj/TeslaCrypt.A (Panda)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    トロイの木馬型

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
     

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェア マルウェアは、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  詳細

ファイルサイズ 340,672 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 はい
発見日 2016年3月15日

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • %Windows%\{random filename}.exe (with Administrator Privileges)
  • %My Documents%\{random filename}.exe (with non-Administrator Privileges)

    (Note: %My Documents% is usually C:\Documents and Settings\{user name}\My Documents on Windows 2000, XP, and Server 2003, or C:\Users\{user name}\Documents on Windows Vista and 7.)

(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)

自動実行方法

マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random characters}-{random characters} = "%Windows%\{random filename}.exe" (with Administrator Privileges)

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
{random characters}-{random characters} = "%My Documents%\{random filename}.exe" (with non-Administrator Privileges)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のファイルを改変します。

  • It encrypts files in all fixed, removable, and network drives and shares.
  • It adds the extension .mp3 to the encrypted files

マルウェアは、以下のレジストリキーを追加します。

HKEY_CURRENT_USER\Software\zzzsys

HKEY_CURRENT_USER\Software\{ID}

マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\policies\
system
EnableLinkedConnections = "1"

HKEY_CURRENT_USER\Software\zzzsys
ID = "{random values}"

HKEY_CURRENT_USER\Software\{ID}
data = "{random values}"

作成活動

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %User Profile%\My Documents\recover_file_{random}.txt
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_+{random}.TXT
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_+{random}.html
  • %Desktop%\_ReCoVeRy_+{random}.png
  • {folders containing encrypted files}\_ReCoVeRy_+{random}.html
  • {folders containing encrypted files}\_ReCoVeRy_+{random}.png
  • {folders containing encrypted files}\_ReCoVeRy_+{random}.txt

(註:%User Profile% フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常、"C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>" です。.. %Desktop%フォルダは、Windows 2000、XP および Server 2003 の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop"、Windows Vista 、 7 、8、8.1 、Server 2008 および Server 2012の場合、"C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。.)

その他

マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。

  • http://{BLOCKED}.{BLOCKED}.95.93/~deveconomytravel/cache/binstr.php
  • http://{BLOCKED}2.com/wp-content/plugins/ajax-admin/binstr.php
  • http://{BLOCKED}our.com/blog//wp-content/themes/berlinproof/binstr.php
  • http://{BLOCKED}freaknetworks.com/dev/wp-content/uploads/2015/07/binstr.php
  • http://{BLOCKED}raining.com/wp-includes/theme-compat/wcspng.php
  • http://{BLOCKED}freaknetworks.com/dev/wp-content/uploads/2015/07/wcspng.php

マルウェア は、自身(コンピュータに侵入して最初に自身のコピーを作成した マルウェア )を削除します。

  対応方法

対応検索エンジン: 9.8

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアのパス名およびファイル名を確認します。
最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用いてウイルス検索を実行してください。「RANSOM_CRYPTESLA.YUYAJN」で検出したパス名およびファイル名を確認し、メモ等をとってください。

手順 3

Windowsをセーフモードで再起動します。

[ 詳細 ]

手順 4

このレジストリ値を削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random characters}-{random characters} = "%Windows%\{random filename}.exe"
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
    • {random characters}-{random characters} = "%My Documents%\{random filename}.exe"
  • In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\policies\system
    • EnableLinkedConnections = "1"

手順 5

不明なレジストリキーを削除します。

[ 詳細 ]

警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。

  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • zzzsys
  • In HKEY_CURRENT_USER\Software
    • {ID}

手順 6

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • _ReCoVeRy_+{random}.html
  • _ReCoVeRy_+{random}.txt
  • _ReCoVeRy_+{random}.png
  • %User Profile%\My Documents\recover_file_{random}.txt

手順 7

コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「RANSOM_CRYPTESLA.YUYAJN」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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