Ransom_Crowti.R002C0CJF19
Ransom:Win32/Crowti (Microsoft); Packed-EW!C5B99308A63D (McAfee); Ransom.Cryptodefense (Symantec); Troj/Ransom-BDH (Sophos); Trojan.Win32.Generic!BT (Sunbelt)
Windows
マルウェアタイプ:
身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)
破壊活動の有無:
なし
暗号化:
感染報告の有無 :
はい
概要
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
詳細
侵入方法
マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。
インストール
マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。
- %System Root%\32360776\32360776.exe
- %Application Data%\32360776.exe
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)
マルウェアは、以下のプロセスを追加します。
- %Windows%\syswow64\svchost.exe -k netsvcs
- vssadmin.exe Delete Shadows /All /Quiet
- bcdedit /set {default} recoveryenabled No
- bcdedit /set {default} bootstatuspolicy ignoreallfailures
(註:%Windows%フォルダは、Windowsが利用するフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows" です。.)
自動実行方法
マルウェアは、自身のコピーがWindows起動時に自動実行されるよう以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
3236077 = "%System Root%\32360776\32360776.exe"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
*236077 = "%System Root%\32360776\32360776.exe"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\Run
32360776 = "%Application Data%\32360776.exe"
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\
Windows\CurrentVersion\RunOnce
*2360776 = "%Application Data%\32360776.exe"
他のシステム変更
マルウェアは、以下のレジストリ値を追加します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\
SystemRestore
DisableSR = "1"
マルウェアは、以下のレジストリキーを削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\
Microsoft\Windows\CurrentVersion\
Run\Windows Defender
作成活動
マルウェアは、以下のファイルを作成します。
- %System Root%\32360776
- %User Startup%\32360776.exe
(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %User Startup%フォルダは、現在ログオンしているユーザのスタートアップフォルダです。Windows 98およびMEの場合、通常 "C:\Windows\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows NTの場合、通常 "C:\WINNT\Profiles\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows 2003(32-bit)、XP、2000(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Start Menu\Programs\Startup" です。Windows Vista、7、8、 8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup" です。)
その他
マルウェアは、以下の不正なWebサイトにアクセスします。
- http://{BLOCKED}rnalip.com/raw
- http://{BLOCKED}welry.com/{random path}?f=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}lserwa.com/wp-content/plugins/wp-db-backup-made/a.php?p=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}a.pl/{random path}?p=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}n.ru/{random path}?u=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}imagenes.com/{random path}?g=tffhkw9ozx
- http://dag.{BLOCKED}c.uab.es/{random path}?e=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}a.com/{random path}?o=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}ron.com/{random path}?k=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}g-girl.org/{random path}?b=tffhkw9ozx
- http://madarco.{BLOCKED}m.br/site/wp-content/themes/twentyeleven/e.php?v=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}n.cz/{random path}?p=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}ental.com/{random path}?f=tffhkw9ozx
- http://www.{BLOCKED}ental.com/{random path}?f=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}pa.ro/wp-content/themes/twentythirteen/a.php?z=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}nes.com/wp-content/themes/twentyeleven/a.php?z=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}tech.pl/wp-content/themes/twentyeleven/d.php?q=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}n.com/{random path}?o=tffhkw9ozx
- http://kbf.{BLOCKED}m.pl/{random path}?v=tffhkw9ozx
- http://{BLOCKED}welry.com/{random path}?u=6r51rrzfe82
- http://{BLOCKED}lserwa.com/wp-content/plugins/wp-db-backup-made/a.php?q=6r51rrzfe82
- http://{BLOCKED}apartman.hu/de/wp-content/plugins/wp-db-backup-made/e.php?g=6r51rrzfe82
- http://{BLOCKED}a.pl/{random path}?x=6r51rrzfe82
- http://{BLOCKED}r.es
- http://{BLOCKED}ip.com
- http://confeitariasaborearte.{BLOCKED}m.br
- http://{BLOCKED}entacademy.com
- http://{BLOCKED}olar.pl
- http://{BLOCKED}ic.ro
- http://{BLOCKED}c.pl
- http://{BLOCKED}e.pl
- http://paternidadresponsable.{BLOCKED}m.mx
- http://{BLOCKED}p.pl
- http://www.{BLOCKED}n.com
- http://{BLOCKED}ty.pl
- http://{BLOCKED}ia.com
- http://monki.{BLOCKED}o.pl
- http://{BLOCKED}ot.pl
- http://ebj.{BLOCKED}m.pl
- http://unikone.{BLOCKED}z.pl
- http://cislog.{BLOCKED}m.pl
- http://memorybits.{BLOCKED}o.uk
- http://{BLOCKED}deoyunlari.org
マルウェアは、実行後、自身を削除します。
このウイルス情報は、自動解析システムにより作成されました。
対応方法
手順 1
Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。
手順 2
Windowsをセーフモードで再起動します。
手順 3
「Ransom_Crowti.R002C0CJF19」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。
- すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
- 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
セーフモードについては、こちらをご参照下さい。 - 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。
手順 4
このレジストリ値を削除します。
警告:レジストリはWindowsの構成情報が格納されているデータベースであり、レジストリの編集内容に問題があると、システムが正常に動作しなくなる場合があります。
レジストリの編集はお客様の責任で行っていただくようお願いいたします。弊社ではレジストリの編集による如何なる問題に対しても補償いたしかねます。
レジストリの編集前にこちらをご参照ください。
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- 3236077 = "%System Root%\32360776\32360776.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- *236077 = "%System Root%\32360776\32360776.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- 32360776 = "%Application Data%\32360776.exe"
- In HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunOnce
- *2360776 = "%Application Data%\32360776.exe"
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SystemRestore
- DisableSR = "1"
手順 5
以下のファイルを検索し削除します。
- %System Root%\32360776
- %User Startup%\32360776.exe
手順 6
コンピュータを通常モードで再起動し、最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、「Ransom_Crowti.R002C0CJF19」と検出したファイルの検索を実行してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。
手順 8
以下の削除されたレジストリキーまたはレジストリ値をバックアップを用いて修復します。
※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみが修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。
- In HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Run
- Windows Defender
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