解析者: Patrick Angelo Roderno   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Farmobuk.a (KASPERSKY); Trojan:Win32/Skeeyah.A!rfn and More... (MICROSOFT); Trojan.GenericKD.40610793 (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のフォルダ内にあるファイルを削除します。これにより、該当プログラムおよびアプリケーションが正しく実行されなくなります。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 296696 bytes
タイプ EXE
ファイル圧縮 UPX
メモリ常駐 なし
発見日 2019年1月2日
ペイロード URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの削除

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のプロセスを追加します。

  • %System%\cmd.exe /c format {Afftected drive} /fs:ntfs /q /y
  • %System%\cmd.exe /c del %User Profile%\Documents\* /F /Q
  • %System%\cmd.exe /c del %Desktop%\* /F /Q
  • %System%\cmd.exe /c del %Application Data%\Microsoft\Windows\Recent\* /F /Q
  • %System%\cmd.exe /c del %Favorites%\* /F /Q
  • %System%\cmd.exe /c del %User Profile%\Music\* /F /Q
  • %System%\cmd.exe /c del %User Profile%\Videos\* /F /Q
  • %System%\cmd.exe /c del %System Root%\Users\Public\Desktop\* /F /Q
  • %System%\NOTEPAD.EXE %Desktop%\Warning.txt

(註:%System%フォルダは、システムフォルダで、いずれのオペレーティングシステム(OS)でも通常、"C:\Windows\System32" です。.. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %Desktop%フォルダは、現在ログオンしているユーザのデスクトップです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %Favorites%フォルダは、現在ログオンしているユーザのお気に入りフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Favorites" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\Favorites" です。. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.)

他のシステム変更

マルウェアは、以下のフォルダ内にあるファイルを削除します。

  • %Desktop%
  • %User Profile%\Documents
  • %User Profile%\Music
  • %User Profile%\Videos
  • %Favorites%
  • %System Root%\Users\Public\Desktop
  • %Application Data%\Microsoft\Windows\Recent
  • {All drives except C:\}

(註:%Desktop%フォルダは、現在ログオンしているユーザのデスクトップです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %Favorites%フォルダは、現在ログオンしているユーザのお気に入りフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Favorites" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\Favorites" です。. %System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • {BLOCKED}.{BLOCKED}7.xyz

ランサムウェアの不正活動

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

    マルウェアは、以下の内容を含む脅迫状のテキストファイルを残します。

      対応方法

    対応検索エンジン: 9.850
    初回 VSAPI パターンバージョン 14.726.05
    初回 VSAPI パターンリリース日 2019年1月2日
    VSAPI OPR パターンバージョン 14.727.00
    VSAPI OPR パターンリリース日 2019年1月3日

    手順 1

    Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

    手順 2

    このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

    手順 3

    「RANSOM.WIN32.MONGOLOCK.THOAOBAI」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

    [ 詳細 ]

    • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
    • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
      セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
    • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

    手順 4

    以下のファイルを検索し削除します。

    [ 詳細 ]
    コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
    • {Affected drive}\Warning.txt
    • %Desktop%\Warning.txt
    • %Favorites%\Warning.txt
    • %User Profile%\Music\Warning.txt
    • %User Profile%\Videos\Warning.txt
    • %User Profile%\Documents\Warning.txt
    • %System Root%\Users\Public\Desktop\Warning.txt
    • %Application Data%\Microsoft\Windows\Recent\Warning.txt

    手順 5

    最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM.WIN32.MONGOLOCK.THOAOBAI」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

    手順 6

    以下の削除されたファイルをバックアップを用いて修復します。

    ※註:マイクロソフト製品に関連したレジストリキーおよびレジストリ値のみに修復されます。このマルウェアもしくはアドウェア等が同社製品以外のプログラムをも削除した場合には、該当プログラムを再度インストールする必要があります。

    • {Affected drive}
    • %Desktop%
    • %Favorites%
    • %User Profile%\Music
    • %User Profile%\Videos
    • %User Profile%\Document
    • %System Root%\Users\Public\Desktop
    • %Application Data%\Microsoft\Windows\Recent


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