解析者: Michael Jhon Ofiaza   

 別名:

Ransom:MSIL/Ryzerlo.A (Microsoft) ; Gen:Heur.Ransom.REntS.Gen.1 (Bitdefender)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 システムへの影響:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、特定のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  詳細

ファイルサイズ 228,864 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年8月29日
ペイロード システム情報の収集, URLまたはIPアドレスに接続, ファイルの作成, メッセージボックスの表示, 情報収集, ファイルの作成

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、感染したコンピュータ内に以下のように自身のコピーを作成します。

  • C:\{Username}\run11\local.exe.CRYPTR

マルウェアは、以下のフォルダを作成します。

  • C:\{Username}\run11

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = C:\{Username}\CRYPTR.jpg

マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。

ダウンロード活動

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、ファイルをダウンロードします。

  • https://{BLOCKED}.{BLOCKED}r.com/0i1ZFth.jpg

マルウェアは、以下のファイル名でダウンロードしたファイルを保存します。

  • C:\{Username}\CRYPTR.jpg

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Computer Name
  • Username

その他

マルウェアは、以下のWebサイトにアクセスし、情報を送受信します。

  • https://{BLOCKED}0r.{BLOCKED}pp.com/access/access.php?info=

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。

  • .txt
  • .jar
  • .exe
  • .dat
  • .contact
  • .settings
  • .doc
  • .docx
  • .xls
  • .xlsx
  • .ppt
  • .pptx
  • .odt
  • .jpg
  • .png
  • .csv
  • .py
  • .sql
  • .sqlite
  • .sqlite3
  • .mdb
  • .sln
  • .php
  • .asp
  • .aspx
  • .html
  • .htm
  • .xml
  • .psd
  • .pdf
  • .dll
  • .c
  • .cs
  • .mp3
  • .mp4
  • .f3d
  • .dwg
  • .cpp
  • .zip
  • .rar
  • .mov
  • .rtf
  • .bmp
  • .mkv
  • .avi
  • .apk
  • .lnk
  • .iso
  • .7-zip
  • .ace
  • .arj
  • .bz2
  • .cab
  • .gzip
  • .lzh
  • .tar
  • .uue
  • .xz
  • .z
  • .001
  • .mpeg
  • .mpg
  • .core
  • .crproj
  • .pdb
  • .ico
  • .pas
  • .db
  • .torrent
  • .file
  • .jquery
  • .css
  • .md
  • .pl
  • .pyw
  • .key
  • .bin
  • .phtml
  • .php2
  • .php3
  • .php4
  • .php5
  • .gpg
  • .webm
  • .rc
  • .rb
  • .js
  • .java
  • .lst
  • .settingcontent-ms
  • .bash
  • .bashrc
  • .bash_profil
  • .bat
  • .jso
  • .py.old
  • .vb
  • .vbs
  • .sample
  • .locked
  • .locky
  • .opax
  • .opal
  • .chm
  • .crt

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • C:\Users\{Username}\Desktop
  • C:\Users\{Username}\Links
  • C:\Users\{Username}\Contacts
  • C:\Users\{Username}\Desktop
  • C:\Users\{Username}\Documents
  • C:\Users\{Username}\Downloads
  • C:\Users\{Username}\Pictures
  • C:\Users\{Username}\Music
  • C:\Users\{Username}\OneDrive
  • C:\Users\{Username}\Saved Games
  • C:\Users\{Username}\Favorites
  • C:\Users\{Username}\Searches
  • C:\Users\{Username}\Videos
  • D:\{All folders in Drive D:}

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .CRYPTR

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • C:\Users\{Username}\Desktop\ATTANTION!!!.txt
  • C:\Users\{Username}\Desktop\INTRUCTION.html
  • C:\Users\{Username}\Desktop\PAYMENT !!!.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.554.01
初回 VSAPI パターンリリース日 2018年10月9日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.555.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2018年10月10日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のフォルダを検索し削除します。

[ 詳細 ]
フォルダが隠しフォルダ属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。  
  • C:\{Username}\run11

手順 4

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性に設定されている場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • C:\Users\{Username}\Desktop\ATTANTION!!!.txt
  • C:\Users\{Username}\Desktop\INTRUCTION.html
  • C:\Users\{Username}\Desktop\PAYMENT !!!.txt
  • C:\{Username}\CRYPTR.jpg

手順 5

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM.WIN32.FLYTERPER.THIOGAH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 6

デスクトッププロパティを修正します。

[ 詳細 ]


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