解析者: Patrick Angelo Roderno   

 別名:

Trojan-Ransom.Win32.Encoder.aqa (KASPERSKY); Ransom:Win32/Genasom (MICROSOFT); Gen:Heur.Ransom.MSIL.1 (BITDEFENDER)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    はい

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 インターネットからのダウンロード, 他のマルウェアからの作成

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

  詳細

ファイルサイズ 219648 bytes
タイプ EXE
メモリ常駐 なし
発見日 2018年12月6日
ペイロード システム情報の収集, メッセージボックスの表示, 情報収集

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

情報漏えい

マルウェアは、以下の情報を収集します。

  • Date of Infection
  • Total number of Infected files
  • Username
  • Machine name
  • Processor Count
  • OS Version
  • OS Architecture
  • IP Address of victim
  • The following details about the local user's account:
    • Account type
    • Full name
    • If password is required to access the account
    • Security ID
    • Security ID Type
    • Account Status

情報収集

マルウェアは、SMTPを用いて、自身が収集した情報を以下のEメールアドレスに送信します。

  • {BLOCKED}eenBot@reborn.com

その他

マルウェアは、以下のメッセージボックスを表示します。


ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下の文字列を含むファイルを暗号化します。

  • {All files}

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • %Desktop%
  • %User Profile%\Pictures
  • %User Profile%\Videos
  • %User Profile%\Music
  • %Application Data%
  • %Cookies%

(註:%Desktop%フォルダは、現在ログオンしているユーザのデスクトップです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Desktop" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\Desktop" です。. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。. %Cookies%フォルダは、Internet Explorer(IE)のCookieフォルダです。Windows 2000、XP、Server 2003の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Cookies"" です。Windows Vista、7の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Cookies"" です。Windows 8の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Microsoft\Windows\INetCookies" です。)

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .Vapor

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 14.744.03
初回 VSAPI パターンリリース日 2019年1月11日
VSAPI OPR パターンバージョン 14.745.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2019年1月12日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

「RANSOM.MSIL.VAPOR.THAAAIAH」で検出したファイル名を確認し、そのファイルを終了します。

[ 詳細 ]

  • すべての実行中プロセスが、Windows のタスクマネージャに表示されない場合があります。この場合、"Process Explorer" などのツールを使用しマルウェアのファイルを終了してください。"Process Explorer" については、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルが、Windows のタスクマネージャまたは "Process Explorer" に表示されるものの、削除できない場合があります。この場合、コンピュータをセーフモードで再起動してください。
    セーフモードについては、こちらをご参照下さい。
  • 検出ファイルがタスクマネージャ上で表示されない場合、次の手順にお進みください。

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「RANSOM.MSIL.VAPOR.THAAAIAH」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。


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