解析者: Joshua Paul Ignacio   

 別名:

Trojan.BAT.Ransom (IKARUS), Trojan.BAT.36400 (QUICKHEAL)

 プラットフォーム:

Windows

 危険度:
 ダメージ度:
 感染力:
 感染確認数:
 情報漏えい:

  • マルウェアタイプ:
    身代金要求型不正プログラム(ランサムウェア)

  • 破壊活動の有無:
    なし

  • 暗号化:
    なし

  • 感染報告の有無 :
    はい

  概要

感染経路 他のマルウェアからの作成, インターネットからのダウンロード

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

特定のフォルダ内のファイルを暗号化します。 身代金要求文書のファイルを作成します。

  詳細

ファイルサイズ 7,427,407 bytes
タイプ BAT
メモリ常駐 なし
発見日 2020年2月24日
ペイロード ファイルの作成, メッセージボックスの表示

侵入方法

マルウェアは、他のマルウェアに作成されるか、悪意あるWebサイトからユーザが誤ってダウンロードすることによりコンピュータに侵入します。

インストール

マルウェアは、以下のファイルを作成します。

  • %System Root%\x
  • %System Root%\krnln.fnr
  • %System Root%\CXK-NMSL-DATA.exe
  • %System Root%\x.js
  • %System Root%\x.vbs
  • %User Temp%\录娄脛茫脤芦脙脌.mp3
  • %Application Data%\wallpaper.jpg
  • %System Root%\z.zip

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。. %Application Data%フォルダは、現在ログオンしているユーザのアプリケーションデータフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>\Local Settings\Application Data" です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Roaming" です。)

マルウェアは、実行後、自身を削除します。

他のシステム変更

マルウェアは、以下のレジストリ値を変更し、デスクトップの壁紙を変更します。

HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop
Wallpaper = %Application Data%\wallpaper.jpg

マルウェアは、コンピュータのデスクトップの壁紙に以下の画像を設定します。

その他

マルウェアは、以下のメッセージボックスを表示します。


マルウェアは、以下を実行します。

  • It executes the following after encrypting the files:
    • %User Temp%\录娄脛茫脤芦脙脌.mp3

(註:%User Temp%フォルダは、現在ログオンしているユーザの一時フォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Temp"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>\AppData\Local\Temp" です。)

ランサムウェアの不正活動

マルウェアは、以下のディレクトリ内で確認されたファイルを暗号化します。

  • %System Root%
  • %User Profile%
  • %User Profile%\Desktop
  • %User Profile%\Downloads
  • %User Profile%\Favorites
  • %User Profile%\Searches
  • %User Profile%\Saved Games
  • %User Profile%\Contacts
  • %User Profile%\Links
  • %User Profile%\Videos
  • %User Profile%\Pictures
  • %User Profile%\Documents
  • %User Profile%\Music

(註:%System Root%フォルダは、オペレーティングシステム(OS)が存在する場所で、いずれのOSでも通常、 "C:" です。.. %User Profile%フォルダは、現在ログオンしているユーザのプロファイルフォルダです。Windows 2000(32-bit)、XP、Server 2003(32-bit)の場合、通常 "C:\Documents and Settings\<ユーザ名>"です。また、Windows Vista、7、8、8.1、2008(64-bit)、2012(64-bit)、10(64-bit)の場合、通常 "C:\Users\<ユーザ名>" です。)

マルウェアは、暗号化されたファイルのファイル名に以下の拡張子を追加します。

  • .cxk_nmsl

マルウェアが作成する以下のファイルは、脅迫状です。

  • {Encrypted Directory}\CXK-NMSL-README.txt

  対応方法

対応検索エンジン: 9.850
初回 VSAPI パターンバージョン 15.704.04
初回 VSAPI パターンリリース日 2020年2月24日
VSAPI OPR パターンバージョン 15.705.00
VSAPI OPR パターンリリース日 2020年2月25日

手順 1

Windows XP、Windows Vista および Windows 7 のユーザは、コンピュータからマルウェアもしくはアドウェア等を完全に削除するために、ウイルス検索の実行前には必ず「システムの復元」を無効にしてください。

手順 2

このマルウェアもしくはアドウェア等の実行により、手順中に記載されたすべてのファイル、フォルダおよびレジストリキーや値がコンピュータにインストールされるとは限りません。インストールが不完全である場合の他、オペレーティングシステム(OS)の条件によりインストールがされない場合が考えられます。手順中に記載されたファイル/フォルダ/レジストリ情報が確認されない場合、該当の手順の操作は不要ですので、次の手順に進んでください。

手順 3

以下のファイルを検索し削除します。

[ 詳細 ]
コンポーネントファイルが隠しファイル属性の場合があります。[詳細設定オプション]をクリックし、[隠しファイルとフォルダの検索]のチェックボックスをオンにし、検索結果に隠しファイルとフォルダが含まれるようにしてください。
  • {Encrypted Directory}\CXK-NMSL-README.txt
  • %System Root%\x
  • %System Root%\z.zip
  • %System Root%\krnln.fnr
  • %System Root%\CXK-NMSL-DATA.exe
  • %System Root%\x.js
  • %System Root%\x.vbs
  • %User Temp%\录娄脛茫脤芦脙脌.mp3
  • %Application Data%\wallpaper.jpg

手順 4

最新のバージョン(エンジン、パターンファイル)を導入したウイルス対策製品を用い、ウイルス検索を実行してください。「Ransom.BAT.CRYPENCODE.A」と検出したファイルはすべて削除してください。 検出されたファイルが、弊社ウイルス対策製品により既に駆除、隔離またはファイル削除の処理が実行された場合、ウイルスの処理は完了しており、他の削除手順は特にありません。

手順 5

デスクトッププロパティを修正します。

[ 詳細 ]


ご利用はいかがでしたか? アンケートにご協力ください